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第37集 息子を守った母の祈り
『腰 痛』 

暑さ厳しい折り、寺務所で一本のお電話を頂きました。

「息子が腰痛で苦しんでいます。〝障り〟でしょうか?今、大事な仕事の前なので心配で心配で…」という、ある熱心な信者さんからの〝お尋ね〟のお電話でした。

早速貫主様に〝お尋ね〟をお願いされましたところ、「古いご先祖様の障りが二座」との〝ご霊示〟でした。すぐに貫主様に先祖供養をお願いされて、息子さんの全快を祈願されました。

この息子さんというお方は、有名芸能人のバック演奏も務めておられるドラムミュージシャンです。日頃から篤く篤く信仰なさっているご家族ですので、すぐに全快なさるだろうと思いました。そして数日後、お手紙が届きました。以下、そのお手紙をご紹介致します。

残暑厳しい日々ですが、お変わりございませんか。過日は息子の腰痛の件で、大変お世話になりました。

あの時、息子は腰痛の悪化で家の中を這うようにして苦しんでおりました。ご先祖様の障りということで、すぐにご祈祷をお願いしましたが、再度蓮華院様にお電話をかけて、

「息子は明日、大切な仕事を控えているのですが、今の様子では無理かもしれま
せん。どうかどうかよろしく…」と必死でお願いしますと、寺務所の方が、「大丈夫ですよ。貫主様にお参りして頂きますから、安心して下さい」と力強く答えて頂きました。

しかし息子の苦しみがあまりにも辛そうだったので、明日の仕事は無理かもしれないと心配になり、電話を掛けましたが息子は出ませんでした。外は大雨でした。

この大雨の中、家を出たのでしょうか?いったいどこに…と思い、居ても立ってもいられなくなりましたが、私の足では息子の家まで歩いて行けません。南無皇円大菩薩 南無皇円大菩薩 南無皇円大菩薩と御宝号をお唱えし、ひたすら祈るばかりでした。

次の日、息子が無事コンサート会場に居ますようにと祈りながら、主人と会場に向かいました。

幕が開き、舞台の上に出演者が並びました。大きなドラムが照明で照らされ、息子の姿がそこに現れました。「夢かしら…幻かしら…」と思いました。溢れる涙が止まりませんでした。
心の中で「がんばれ!がんばれ!」と励ましている内に心が落ち着きました。

ご本尊皇円大菩薩様に何度も何度もお礼を申し上げましたが、「ありがとう」の言葉はどんなに言っても足りません。本当にありがとうございました。合掌

以上のようなお手紙でした。

ご本尊皇円大菩薩様の絶大なる功徳力と、貫主様のご祈祷力の有り難さを改めて感じさせる出来事でした。

貫主様のご祈祷により、お母さまの強い願いがご本尊様に届き、息子さんをお救い頂いたのでしょう。日頃の熱心な信心のおかげではないでしょうか。

私達にとりましても、信心のありがたさを改めて教えて頂いたお話しでした。