御利益体験談
第1集

いつも守られてあり
総ての災難から逃れて(1)

山口県 FY

(平成3年6月)

本山まいりの喜び

 貫主僧正様をはじめ諸先生方、そしてお寺の皆々様がたにはいつも私たち信者のために色々と御配慮を頂きましてありがとうございます。皇円大菩薩様の御縁に預かりました私達親子も、いつもお加護を頂戴いたしまして、何とお礼申し上げてよいやらただただ勿体なく存じております。

 主人が昭和50年に下関郵便局を退職いたしましたのを契機に、毎月十三日のご縁日をはじめ、1月13日・5月3日・6月12・13日・11月3日の、年に四回の大祭にはいっも欠かさず蓮華院様にお詣りさせて頂き、今日まで続けることの出来ます事は、この上もない幸せと存じております。

蓮華院様とのご縁

 私が皇円大菩薩様に御縁を頂きましたのは、今からちょうど30年前の昭和36年の事、今は亡き御開山、川原是信大僧正様が衆生済度のために全国をご巡錫中の時でした。

 私はそのころ脳神経痛を患らって一年中苦しみ、一日として気分のすぐれた日はなくて、病院はもとより、漢方薬に、そして人様のすすめで良いという詣り所のここかしこに参って御祈祷や大般若経等を頂いたりしていましたが、痛みは日増しに激しくなるばかり、頭を抱えて一日中床に伏せ込む事もたびたびでした。

 そんな私を心配して主人が言葉をかけてくれるのですが、激しい痛みの為に、主人にはすまぬと思いながらも、荒々しい言葉で反発する時などもありました。

 そのような時でした。毎日新聞で御開山大僧正様が下関においでになるということを拝見した私は、この苦しみから一日も早く逃れるために早速会場に参りました。

先祖供養と病気

 会場には色々の悩みや病苦を背負った人たちがたくさんみえていました。御開山大僧正様の御法話を聞いているうちに、「この高僧のお方におすがりすれば私の病気はきっと治していただける」と感じました。

 私の番が来て御開山大僧正様の御前で今までの苦しみを申し上げますと、御開山大僧正様は、「病気や不幸の十中八九はご先祖様の霊障に依るものです。あなたの病気もご先祖様の霊障からです。五座(25日間)のご供養が必要です」との事でした。

 家に帰って主人に話しましたところ、主人は、「ご先祖様への御供養の不足は私の責任だ。その事でお前に病気の苦労をかけたのは申し訳ない。供養することによってお前の病気がよくなるのであれば、今すぐお願いしようではないか。」

 病気で不機嫌な私の顔を見て、毎日が重苦しくてやりきれないという思いもあったからでしょうか、主人はさっそく御供養をお願いしてくれました。

般若心経で25日で完治

 そのお願いをした翌朝から25日間毎日お寺でご供養して下さるとのことでした。お願いをすると同時に、ご教示に従って、私も翌日からは毎日朝晩、ご佛壇の佛様とご先祖さまにお参りし、一心に『般若心経』などをお唱えして、お参りを続けました。

 するとどうでしょう、あれほど痛みの激しかった脳神経痛が、その日から毎日々々日を追うごとに痛みが薄れて行き、25日間の御供養の終わる頃にはもうすっかり良くなってしまいました。その嬉しさといったら言葉に表わすことは出来ません。本当に不思議なことでした。

 然しその頃はまだ未熟な信仰でしたから、その後も風邪を引いてはよく寝込んだものです。勤めから帰った主人が「また風邪か、弱いなあ…。」と言うのでした。そのたびに病弱の自分が情けなくて、よく泣いたものでありました。

皇円大菩薩様を我家へ

 蓮華院様に始めてお参りしたのは、永年勤めた下関郵便局を退職しました昭和50年のことでした。主人と共に御開山大僧正様にお目にかかって、今までのお礼と御無沙汰のおわびを申し、色々と御教示をいただきました。

 「幸せになるには、ご先祖さまのご供養を充分にして、ご先祖様がたに喜んで頂くことです。そして一仏に真剣に信仰することが肝要です」と、その時お教え頂きましたお言葉が強く心に響いて、今もしっかりと残っております。

 一佛に真剣に信心することを蓮華院様では「一佛信仰」と言います。皇円大菩薩さまご一佛だけを懸命に信心するという意味です。

 早速、皇円大菩薩様の御尊像をお受けして我が家に御安置申し上げました。そして御霊示のままに我が家のご先祖様たちのご供養を百三十六日間、一度にお願い致しまして、ただ一筋に皇円大菩薩様にお参りしおすがりして十六年が過ぎました。

ご供養のありがたさ

 その後も、ご先祖さまと私の水子のご供養と、そして弟と子と甥など個人七霊のご供養を毎月お願いし続けております。そのおかげでしょうか、あれほど弱かった私がその後は病気らしい病気もすっかり無くなって、ご先祖供養の大切さと有り難さをしみじみと感じている次第であります。

 それ以来、体に不調を感じました時などはすぐに蓮華院様に電話で御霊示を頂き、今も貫主大僧正様にたびたびご供養やご祈祷をお願い申し上げてご迷惑をおかけしております。

 おかげで、風邪などの簡単なものは、私の場合はどんなに高い熱でも一時間も経たないうちに平熱に戻り、体の不調も取れてしまいます。そのために、毎月の13日には必ず欠かさずお詣りが出来て、本当に有難い事でございます。(続く)

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