内観体験記3

摂食障害
(25才 女性)

私が内観の事を知るきっかけとなったのは、インターネットで{過食}を検索し、リンクした結果、内観のホームページにたどりついたからでした。

内観を体験してみて最初に感じた事は、{感謝の気持ち}。万物に対して本当にありがたいと思え、今まで感じていた{孤独}{不満}が私の心の中から、スーッと消えていきました。

地球全体が輝いているように思え、別の次元に移ったとさえ感じました。大袈裟なようですが、本当に世界がかわったと感じ、幸福感に満たされ、嬉しくて夜も寝つけない程でした。

次に強く感じた事は、自分の愚かさ、みにくさでした。これは本当につらかったです。自分で自分の過去を調べるとはいえ、まるで裁判にかけられているかのようでした。すごく落ち込み、放心状態に陥りました。

自分がわかっている、しっていると思っていた事柄、言葉など、本当に深く理解していたのは無かったのだと思い知らされました。自分がいかに{無知}で罪深い人間だったかということがわかり、本当に有り難く思います。

個人的な事柄で具体的に何に気付いたかと申しますと、周囲の人々、物に支えられていたという事。それから、父に対する気持ち、本当に父親だと思えた事。

悲しみの原因。悲しみの原因は自分にあって、私が相手の立場や感情などを全く考えていなかったと言う事。人の立場になって考えると言う事を 恥ずかしながら25才にして初めてわかったような気がします。

一番大きく気付き、知る事ができたのは、やはり母のことでした。母に対して内観をするのは一番辛かったのですが、やはりそこには大きな意味がありました。

幼い頃は感じていた母の苦労・苦しみを、 大人になるにつれて、だんだん忘れていった自分がそこにいたのです。ショックでした。こんなに大切な事を忘れてしまうなんて信じられず、我が身を疑いました。

しばらくの間ボーッとして、その後、どうすればこの大きな罪をつぐなえるのかという焦燥感でいっぱいになり、混乱しました。

今は、{相手の立場に立って物事を考える。}これが何事に関しても一番大切だと感じています。こんな事は、小学校の道徳の時間にとっくに習っていた筈なのに 本当には理解していなかったのです。恥ずかしいかぎりです。

人には人それぞれの事情、人生があったのです。好き好んで選んだのではなく、やむをえず、そうなってしまったのです。

母への恨みが、{感謝}と{懺悔}の気持ちに変わり、本当に嬉しく思います。この上なき幸せです。母が健在の内にこの事に気付かせていただき、本当に有り難く思います。

私がこの1週間、内観をなし終えることができたのは、皆々様のお心づかいのおかげだと強く感じております。一日の内、何回も何回も助けられはげまされ、ありがたいなと毎日感じておりました。本当に有り難うございました。

このような場をもうけていただいた上、沢山の助言、気づかいをして下さった事に本当に感謝しております。これからも万物、万人に対する感謝の気持ちを持ち続けながら、{あるがままに}生きていこうと思います。

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