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2020年06月05日幸福ニュース第820号
「内観は名詞ではなく動詞だ」

私は、内観に生かせていただく前までは、本で得た多少の知識だけだったので、内観とはどういうものかよく解かりませんでした。けれどもそれを体験してみて、吉本伊信先生がおっしゃっていた、「内観とは、名詞でなく、動詞だ。」ということの ほんの断片ですが、感じることが出来ました。

最初に、母に対する内観を始めました。まず、幼児期の事を調べましたが、ごくわずかなことしか思い浮かびませんでした。幼稚園から小学校に上がるまでを調べた時も、運動会の日にお弁当を作っていただいたとか、ダダをこね、母を困らせたぐらいしか調べられませんでした。

けれど、小学校低学年の頃を調べていた時、わたしは、その頃、家の掃除や、風呂のガスの調子があまりよくなかったので、火が消えない様に番を兄と交代でしていたことがありました。

私はそれも母が店をやっていて忙しいから手伝っていたぐらいにしか思っていませんでしたが、内観をしてみて、もしかしたらこれは、母が私達の躾の為にさせて下さっていたのではと、今まで思ってもみなかった考えが浮かびました。

そして、その事を面接のとき先生に申し上げたら、「それじゃあ、して返したことではなくて、して頂いたことに成りますね。」とおっしゃったので、その通りだなと思いました。

これには少し驚きの様なものを覚えた発見でした。そうして内観をしていくと、して返したことが無いのではと、思えてきました。

例えば、小学校高学年の時、母の日にカーネーションをプレゼントしようと思い、何軒か店を回って母にあげましたが、夕方遅くなってしまい、母に心配をかけたことがありました。考えてみると、心配をかけたので、迷惑をおかけした事になります。

母は勤めに出ていましたので、私は夕方御飯を炊いたり、風呂を沸かしていましたが、結局これも、自分が食べたり入ったりするものなので、して返したことにはなりませんでした。

18才で私はお寺に入りましたが、お給料をある程度戴けるようになってから、毎月母と祖母に給料の半分以上を仕送りしていました。

これは、して返したことになるかと思っていましたが、内観をしてみると、送ったお金は私にとっては必要でなかったものを、母がいい具合に使って下さっていただいたという思いが浮かび、これもして返したことにならず、して頂いたことになってしまいました。

そうやって内観を続けていきますと、して返したことが無く、していただいたこと、ご迷惑をお掛けしたことだけになり、母に申し訳無い気持ちになりました。

そして、もう一度、母に対する内観を繰り返してみましたところ、母が私にして下さったその時々の母の私に対する気持ちまで少しずつ感じられ、親のこの愛情はいったい何処からくるのだろうと平伏しました。

また、私は今まで母がして下さった行為や、下さった物には感謝しても、その奥にある母の想いには感謝していなかった事に気付かされ、情けなく恥ずかしくなりました。今度家に帰ったら、母に両手をついて、「ありがとうございました。」と言おうと思いました。

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母に続いて、父についても内観をさせていただきました。

私が小学校低学年の頃でしたが、父の借金や浮気が露呈しました。父と母が大ゲンカをして、母が大して飲めない酒を一気に飲み、「死ぬ」と言って、農薬だったか殺虫剤だったか定かではありませんが飲みかけ、父が平謝りをし、二度と同じ事はしないという誓約書のようなものを書いて仏壇に供えたことがありました。

その時は父は本心ですまないと思ったようでした。私はこの時から、心のどこかで父のことを馬鹿にし、年をとるごとにそれが大きくなっていったと思います。父はその後も何度か同じ事を繰り返しました。

私はこの時のことを内観していて気付かされたのは、{もしかしたら、私が父を馬鹿にしていたことが、父に同じことを何度も繰り返す原因になったのではないか。私が父をあのようにしてしまったのではないか。}ということでした。

昔ある人が、「仏様の世界には、被害者、加害者はない。あるのは、加害者だけ。」と言っていたが、私も加害者だったのではと気づかされた時、父に対してとてもすまない気持ちになりました。

内観を続けていくと母の時と同じで、父に対してもして返したことがなく、していただいたこと、ご迷惑をお掛けしたことだけでした。この間、父とは電話で喧嘩をして、ひどい事を言ってしまったので、謝って、内観で感じたことを話そうと思います。

嘘と盗みについても調べました。が、なかなか調べられず、調べても上っ面だけで、そうこうしているうちに、膝や腰が痛いのも手伝って、別なことを考えたり、妄想が涌いてきたりしました。

「何故、深く調べられないのだろう。」と考えてみると、「我」が、嘘や盗みが顕わになるのを邪魔しているのかなと思っていたら、面接に来られた奥様も同じ事を言われ、「検事が被告を調べるように、徹底的に調べてください。それを乗り越えて頑張ってください。」と言ってくださったので、気を引き締めなおして内観を続けました。

自分の人生の嘘と盗みの多さを痛感し、幼少の時と同じ嘘・盗みが、少年時代や大人になっても残っているのに気付き、「三つ子の魂百まで」というのは本当だなと思いました。私は、日々の生活の中で嘘と盗みを多分に行っていることを 改めて気付かせていただきました。

続けて、現在の職場の方々について内観させていただきました。数名の方々を調べましたが、して返したことは一つもありませんでした。このまま一人ずつ調べていこうかと考えましたが、一人について何回も調べることは、残りの日数からみると無理だろうと感じ、それよりは、一人をもっと調べる方がいいと、母に対してもう一度内観しました。

三度目ということもあり、一、二度目よりもより深く相手の気持ちになって調べられました。ほんとうに不思議でしたが、母の気持ちが手にとるようにわかりました。

最後にもう一度、嘘と盗みについて調べさせていただきましたが、「身調べ」で言われるところの 己の悪業を心の底から体全体で感ずることはできず、真剣さの足りなさに申し訳無く思いました。

今回の内観で気付かせていただいた事は、私は人からしてもらうのが当たり前という思いで、こちらからして差し上げるという気持ちが欠けていたなと反省しました。

蓮華院の信者さんは、皇円大菩薩様という救済力に満ち溢れる仏様とご縁を結び救われ、内観をした人は、新しい自分を発見し救われ、やはりどこか共通点があるなと感じました。

吉本先生は本に、「内観とは神の声を聞くこと」と述べられていましたが、今度の内観でほんの少しだけそれを観じることができました。これから、毎日の日常内観を怠らないで、少しずつ深めてゆき、同時に心の洗濯もし、できたら、何回も集中内観をしてみたいと思います。合掌

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【坂村真民詩集】
「つゆのごとくに」
いろいろのことありぬ
いろいろのめにあいぬ
これからもまた
いろいろのことあらん
いろいろのめにあわん
されどきょうよりは
かなしみも
くるしみも
きよめまろめて
ころころと
ころがしゆかん
さらさらと
おとしてゆかん
いものはの
つゆのごとくに
 
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【名 言 集】
「仏はただ仏として現れるだけでなく、あるときは悪魔となり、あるときは女の姿となり、神々の像となり、国王、大臣となり、あるいは娼婦の家、賭博者の家にも現れる。

病のあるときには医師となって薬を施して教えを説き、戦いが起これば正しい教えを説いて災いを離れさせ、固定的な考えにとらわれている者には無常の道理を説き、自我と誇りにこだわっている者には無我を説き、世俗的悦楽の網にとらわれているものには世のいたましい有様を明かにする。」(法華経)
 
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*TEDx動画『3つの質問で幸せになる」
“The Way to Happiness by Three Questions”(日本語音声)

(English, Dutch, Russian, Japanese transcripts)  
https://www.youtube.com/watch?v=4PN9A5daBM0

視聴者数は、ついに6,000名を超え、更に伸びています。
 
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*「アフター・コロナ社会は、以前より、タッチレス、キャッシュレス、ムーブメントレスの社会になりそうですね。どういう風に変化を取り入れるか、どう変化に適応するかが問われるようです。」(にこにこ和尚)
 
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