2001年8月20日第136号
幸福ニュース

【 不 登 校 】

今回は、不登校の息子さんとそのお母さんの内観体験感想文を皆様にご紹介させて頂きます。

【すごいお母さん】
(40才女性)

私は二つの問題を抱えてこちらに参りました。

一つは子供の問題です。

今朝、内観最後の朝のお参りの時、お待ちしている間に、雀がお堂の屋根で一生懸命鳴いていました。毎朝見ていたはずなのに、少しも気がつきませんでした。すると、木の方にサーッと飛んでいきました。そして今度は、木の方から又サーッとお堂の屋根に飛んで帰って来ました。それから、また再び木の方にサーッと飛んでいきました。そしてまた、お堂の屋根に戻るのです。

それを見ていて私は、子供はきっとこんな風にしたかったんだろうなと思いました。私の子育ては今まで、「誰かに石を投げられたら危ないからね。大きな鳥が来たら恐いからね。雨が降ったら濡れて寒いからね。雪が降ったら凍えるからね。だから、この中に入っておきなさい。」そう言って、小さな鳥かごを持って追いかけて、子供をその中に入れようとしていたのです。

それでは、時がきても、子供は空に飛び立っていけない。『子供の問題は子供が解決する。』その事が今やっとわかり始めました。

二つめは、私自身が生きていくことです。

実のところ、子供を育てていくことに自信をなくしていました。でも、今回の内観をさせていただいて、まだまだ本当に浅い内観ですが、わかったことは、自信なんか必要ないんだ。りっぱな教育論もいらない。りっぱなお母さんになる必要もぜんぜんないんだ、ということです。

お母さんていうのは、『三度三度毎日食事を作って、毎日洗濯して、お掃除して』だから、『すごいんだ』ということです。

私は今度こそもう迷わずに、すごいお母さんになるために家へ帰ろうと思います。また、悩んだり、くじけそうになっても、そのことだけは絶対に見失わないようにしたい。内観の最中、そう気付かせてくれた母に心からの感謝をします。

最後に、いろいろお世話下さったお寺の皆様、家族、そしていっしょに来てくれて最後まで内観を終えてくれた息子に、深く深く感謝します。本当にありがとうございました。

【自分と内観】
(14才男子)

内観をどうやって知ったかというと、父母がインターネットで内観のことを調べ、僕に教えてくださいました。そして僕に内観に行ってみないかと言いました。でも、僕はいやだと言い張りました。でも、父と母が、一生に一度のお願いだとか、欲しいものを買ってあげるとか、いろいろうるさく言うので、いやいや内観に来ました。

僕は、移動中も頭の中では、最初に着いたら、マンガを見てテレビを見てごはんを食べて、すぐに寝てやろうと思ってました。しかし、着いたときは、驚きの連続でした。テレビは部屋にないし、マンガや本、ちょっとしたプリント集などもだめでした。

僕はもう帰りたくてたまりませんでした。誓約書に判を押すのに一時間以上かかってようやくハンコを押しました。

さっそく内観をしました。だけど全然内観をすることができませんでした。頭の中で考えていたことは、「くそババァ、くそジジィ、なんでこんな所に連れてきたんだ。」とか考えてました。

あけて月曜日は、朝5時30分に起きました。心の中では、早く帰りたいなあとか思いながら、お参りをしました。

その日の内観は最悪でした。こんなに睡眠時間が短かったのは初めてだったので、おもわず寝てしまいました。そして、起きてみたら先生がすわっていらっしゃいました。僕は何も考えていなかったので、とにかく適当なことを先生に言ってしまいました。

こんなやる気もない僕が、どうやって内観に集中できたかと言うことを、今から書きます。火曜のお昼ご飯を食べていた時に、一本のテープを聞きました。その内容は、女性の方が今まで母にしてきたことを、涙を流して話していました。

母さんにあれを買ってとか、あそこに連れていけとか、お母さんに対していろいろな悪口を言ってしまったとか、話していました。僕はその時に、「あっ僕もそんなことをした。おっそういえば、母さんや父さんにそんなことを言った覚えがある。」とか思いながら聞いているうちに、涙があふれてきて、泣いてしまいました。

そのテープを聞いた後から、僕は睡魔とたたかいながら、真剣に内観を始めました。今まで、母にどんなことをしたり、言ったりしたかを調べていきました。そして、日一日と調べていくにつれて、今まで自分がとんでもないことをしたり、よくもあんなことを言えたもんだと思いました。そして、母を調べて五日目に、母の僕への深い愛情に気付き、また泣いてしまいました。

父のことは二日間しかできませんでしたけど、いろいろなことがわかりました。僕はそれまで母には色々してもらったけど、父には何もしてもらってないと思っていました。しかし、調べてみると、父にも数えきれないほどいろんなことをしてもらったり、いろんな迷惑をかけていたんだということを生まれて初めて知りました。

このように僕は内観を通じて生まれてきて初めて両親の愛情に気付き、自分がどれだけぜいたくをし、罪深いかを知りました。これからは、毎日学校に行き、親を大事にして、近い将来親孝行をしたいと思います。

あと一つ、テープで感動した言葉がありました。吉本先生の言葉で、こういうのでした。「過去をひきずっても疲れるだけ。未来を考えても、考えるのは無限の広がりがあるが、未来はどうなるかわからない。そんなことを考えるよりも、今、この一瞬に全身全霊全生命をかけて考え、生きなさい。」僕は絶対にこの言葉を忘れませんし、忘れたくありません。

【坂村真民詩集】

《 生きてゆく力がなくなるとき 》

死のうと思う日はないが

生きてゆく力がなくなることがある

そんなときお寺を訪ね

わたしはひとり

仏陀の前に坐ってくる

力わき明日を思うこころが

出てくるまで坐ってくる

【仏語集】

 心よ、おまえが、すべてのものはみな実体がなくうつり変わると知って、執着することなく、何ものもわがものと思うことがなく、貪(むさぼ)り、瞋(いか)り、愚かさを離れさえすれば、安らかになるのである。

 智慧の剣をもって愛欲のつるを断ち、利害と損得と、たたえとそしりとにわずらわされることがなくなれば、安らかな日を得ることができるのである。(パーリ、長老偈註)

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バックナンバー

第135号 『勝ち組』の構想力

第133号 説得術

第131号 小中学校の不登校

第129号 第24回日本内観学会

第127号 大茶盛

第134号 笑顔と涙をありがとう

第132号 拒食症

第130号 見えない自分との決別

第128号 志高く生きる

第126号 プロカウンセラーの聞く技術

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