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2006年8月26日第361号
幸福ニュース

【 父の暴力 (34才女性の内観)】

     内観(心の温泉浴)とは、身近な人々、母または母親代わりの人、父または父 親代わりの人、配偶者などに対する本当の自分を見つめるために、

(1)していただいたこと、(2)してさしあげたこと、(3)迷惑かけたこと、

について、具体的な事実を過去から現在まで調ベる中で、色々な 気付きや発見により、悩みの解決ができ、幸福を感じ取る力が強 まり、より良い人生を過ごせるようになる方法です。

 また、人だけでなく、物に対しても同じように3つのことを調 べることができます。例えば、自分の口や胃や足について、また、 空気や太陽や水について調べると何を発見するでしょうか。是非、 お試し下さい。

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【 父の暴力 (34才女性の内観)】

 このたび集中内観を体験させていただき、お伺いする前の期待 と想像とは全く違う心持で帰路に着く自分を不思議に、そしてう れしく思っております。紹介をいただいた方にもあえて内容は聞 かず、素のまま受けてみようという気持ちで参りました。

 当初は、恥ずかしながら自らの自己中心ぶりを充分に発揮して、 自己主張・自己憐憫から入り、母に対する調べも、どこか自己主 張のような、優等生が発表会で発表しているような何とも恥ずか しい発言だったように思います。

 私の今までの生き方の中の、そこそこうまくやって切り抜ける という、中途半端なこしゃくさの表れだと思いました。案の定、 後からでてくる言葉と最初の頃に出てきた言葉とでは、自分で発 言していても、どこか他人に借りた言葉のようだった気がします。

 内観中、最初にハッとさせられたのは、一通り母に対する調べ を終えて、父に対する調べが始まった頃からでした。夜、就寝前 に最初の調べを終え、暗闇の中で「父のは、やりたくないなぁ、 やれないなぁ」としばらく考えておりました。というのも、高校 生の頃から父の暴力を受けていた事があり、その頃のことはもち ろん、それ以前の父の事など考えたくもなかったのです。

 現在の体を不自由にした父に対する思いも、自業自得だとの思 いで決着していると思っておりましたので、「今さら何を調べる のか?憐れむのか?」と暗い天井を見つめて、「どうしようか」 と思っておりました。

 翌朝起きて、でも折角ここまで来たのだし、それに考えてない と眠くなりそうだなどと真剣味に欠けた気持ちで始め、小学一年 から小学三年までは、また他人の口から出たような言葉で終わり ました。

 小学四年から六年までの自分を調べた時、急に幼い頃の鮮明な 思い出が一つ二つ思い出され、挙句の果てには、その時住んでい た借家の間取り、夕焼けに照らされたその自宅前の色、においな どが、ワッと頭の中に広がりました。

 すると涙が止まらなくなり、こちらにお伺いする直前に訪ねた 父母の現在の顔が頭に浮かんできて、心がしめつけられるように 切なくなりました。調べていたその頃の楽しい思い出と共に、父 と母の愛情が一気に心に流れ込むような感じを受けました。

 そうなってしまうと、冷静に、以降の父の調べを続ける事がで きず、もう一度、母の調べに戻っておりました。この時の感情は、 自分でも何が私をそうさせたのか、何の力が私に及んだのか、 説明をしようと思っても、今でも無理だと思います。

 とにかく、この事をきっかけに、また一から両親に対する調べ を始めたのです。母についての事例は前回と同様のものもありま したが、心持が変わっており、私の受けとめ方が随分違っていた ように思います。すると、一回目では思い出しもしなかった事例 が頭に浮かんできました。

 父に対する調べも、思いもよらなかった事柄が次々に思い出さ れ、最終的には、自業自得だと思っていた父の病の事も、私に責 任の一端はあるのだと、謝罪の念で一杯になりました。

 両親への尊敬と感謝の思いをどんなに長い間忘れて、自己中心 的な考えの中で生活していたかを考えると、こんな年になって恥 ずかしく申し訳ない思いです。

 口ではいくらでも綺麗事やうそなど、上辺だけのことは言えて も、心からの感謝や謝罪は、なかなか言えないものだと痛感いた しておりましたので、お蔭様で帰りましてから早速父と母に会い に行こうと思います。

 本当にありがとうございました。また、私自身の幸せの為にも、 内観の習慣を忘れずに続けていきたいと思っています。ありがと うございました。

【坂村真民詩集】

《 めぐりあい 》

めぐりあい

それは

ふしぎなもの

ありがたいもの

なみだのながれるほど

てをあわせずにおられないほど

わたしをはげまし

わたしを生かしてゆく

いのちであり

ひかりであり

つえであり

つなである

【仏語集】

 この貪(むさぼ)りの心から迷いの世界が生まれ、迷いの世界 のさまざまな因縁も、要約すれば、みな心そのものの中にある。 生も死も、ただ心から起こるのであるから、迷いの生死にかかわ る心が滅びると、迷いの生死は尽きる。(華厳経)

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バックナンバー

第360号 万人幸福の道(1)

第358号 成功したい人の夢実現ノート(2)

第356号 体に対する内観

第354号 宇宙を味方にする方程式

第352号 小さな世界で一番になる

第359号 舅(しゅうと)に対する内観

第357号 成功したい人の夢実現ノート(1)

第355号 父の御蔭で内観に

第353号 31才男性の内観

第351号 酒、パニック障害、愛

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