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2009年1月8日第439号
幸福ニュース

【 思い込みが解けて 】

        まず1回目の母親についての内観では、やり始めでもあり、ど うもよく分からず、手探りの状態で内観に集中できず、周囲の音 や声に反応していた。

 また、なかなか思いださないため、自分で自分のいいように思 い出を作り出しているような気がして、先生に質問すると、「あ せらないでいいですよ。」と言われ、安心した。

 小学校高学年くらいから徐々に思いだしやすくなり、その中で、 母の言った「どうせ、いらない子だから」という思い込みに対し、 先生からその時の母親の気持ちを聞かれ、「情けない」「悲しい」 という思いを感じた瞬間、母に対する感謝の気持ちと申し訳なさ が、一気に涙となってあふれ出した。

 本当に私の勝手な思い込みが、母を苦しめ、傷つけていたかと 思うと、後悔の念ばかりだった。

 また、そんなひどい態度や言葉を投げつけていた私に、文句ひ とつ言わずに世話してくれたこと、私を守ろうと必死になってく れていたこと、また、私が周囲の人からよくしてもらえるように 沢山のお土産を持たせてくれたりしたことなど、数え切れないほ どの愛情を注いでくれていたことに気付いた。

 20才の自分の誕生日に手紙を書いたことを思い出したが、こ れで母にたいする感謝の気持ちを伝えた気になっていた。しかし、 それは自分自身を救うために書いたようなものであり、それを受 け取って母がどう思うだろうかと考えていなかった。

 本当に今までどれだけ自分中心に考え、生きてきたのかと思い 知らされた。

 父親についての内観は、驚きの連続だった。今まで母に対する 申し訳なさは多少なりとも持っていたが、父には何もしてもらっ ていないような気になっていた。

 けれども、思いだすにつれて、遊んでもらった記憶や母がいな い時に作ってもらったお好み焼き、誕生日会の時バーべキューを してくれたことなど、これほど多くのことをしてもらっていたの だと気づかされた。

 また、その場面を思い浮かべると満面の笑みで、私の名前を呼 んでくれている顔が思い出され、とても温かいもので包まれるよ うな感じがした。

 また、真剣に怒ってくれ、その後の父の寂しそうな顔を思い出 し、怒りながら父もどれほど傷ついていたのかと思った。

 本当に今まで母に冷たくあたる父を責め、全く父に向かい合お うとしなかった自分が情けなく、気付くのが遅かったかもしれな いが、心から感謝したいと思った。

 嘘と盗みでは、私は今までの人生、こんなにも嘘をつき、親兄 弟や他人の時間やお金・気持ちを盗んでいたのかと気付かされた。

 その中でも小学校時代の友人二人に対するものを思い出した。 今まで自分の記憶から消し去っていたが、これほどまでひどい盗 みをしていたのかと思い、胸をしめつけられるような感じがした。

 また、今まで私が担当させて頂いたお客様に対して本当に申し 訳ないと思った。私の未熟さを棚にあげて、自分の技術の限界を 相手の能力の限界にしてしまい、本当に自分勝手だと思った。

 それから、今回内観に来て今ここにこうしてここに座らせても らっているのは、数多くの人の時間とお金を盗んでいるというこ とに気付かされた。本当に一分一秒無駄にできないと自分に言い 聞かすことができた。

 二回目の母親に対する内観では、思い出すことは同じ内容でも、 より深い愛情と多くの時間とお金を与えてくれていたことに気付 かされ、感謝の気持ち以上に罪悪感がこみあげてきて、どうすれ ばこの罪をつぐなえるだろうかと自分を責めた。

 しかし、過去のことは取り消すことができないので、今後母に 感謝の心を持ち優しく接することでしかお返しすることが出来な いと思った。また、私が健康で穏やかに人生を送ることだと思っ た。

 その他、友人や上司、姉に対する内観を行ったが、どれも自分 中心の考えや思い込みで接していたのだと気付かされた。本当に 素直さもなく感謝もない人生を送っていたと思った。でも多くの 人はこんな自分勝手な自分を見捨てず、寛大な心と愛情を持って 接してくれていたのだと思うと、感謝しても感謝しきれない。

 今回こんなに多くの気付きと感謝をさせて頂く機会に恵まれた ことに感謝し、今後、素直な心、感謝の心、謙虚な心を忘れず、 愛と調和に満ちた人生を送れるように努めていきたいと思います。

 また、「継続は力なり」というように、この一週間で学んだこ とを継続していきたいと思います。

 本当に今回は、内観を受ける機会を与えて下さった皆様方に感 謝し、この一週間私の指導をして下さった先生方、私の生活を支 えて下さった全ての人に感謝して、終わりたいと思います。本当にありがとうございました。

【坂村真民詩集】

『 これでよいのか 』

これでよいのか

これでよいのかと

いつもわが身に問うて

お釈迦さまの教えに

はずれぬよう

生きてゆこう

【仏語集】

 執着があれば、それに酔わされて、ものの姿をよく見ることができない。 執着を離れると、ものの姿をよく知ることができる。だから、執着を離れた心にものはかえって生きてくる。(法句経)

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第435号 主婦の内観

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第431号 女子高校生の内観

第429号 まわりの支えに気付いて

第438号 ピンチはチャンス(2)

第436号 青年の内観

第434号 自分探し

第432号 娘と家族に対する内観

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