1998年11月10日第48号
幸福ニュース

【 人を動かす 】

人の世で何が難しいといって、一番悩むのは人間関係ではないでしょうか。人間関係さえなければ、 {この世はのどけからまし、極楽浄土このうえない}のです。けれども、また逆に男と女、まわりの人々との人間関係で面白さも増すのが人生です。人間関係をよくする方法を考えてみました。

[基本原理]

1.人間はだれもみな利己主義者であり、自分が一番大事である。
2.だれでも他の人々から認められたいと思っている。重要感を欲している。
3.人間は感情の動物である。偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって行動する。
4.人は皆{自我に飢えている。}そして、この飢えが一部分でも満たされた場合に始めて人間は{自分を忘れる}ことができ、他人へ注意を向けることができる。

人間関係の古典的名著 D.カーネギー「人を動かす」より。改めて読み直すといろいろ参考になります。目次だけでも充分役立つ内容ですので、抜粋しました。

{1.人を動かす三原則 }

1−1.盗人にも五分の理を認める。(批判も非難もしない。苦情も言わない。)
1−2.重要感を持たせる。(認める。誉める。)
1−3.人の立場に身を置く。(自分を忘れ、相手の側から考え、相手の心の中に欲求を起こさせる。)

{2.人に好かれる六原則 }

2−1.誠実な関心を寄せる
2−2.笑顔を忘れない。
2−3.名前を覚える。
2−4.聞き手にまわる。
2−5.関心のありかを見抜く。
2−6.心からほめる。

{3.人を説得する十二原則 }

3−1.議論をさける。
3−2.誤りを指摘しない。
3−3.誤りを認める。
3−4.おだやかに話す。
3−5."イエス"と答えられる問いを選ぶ。
3−6.相手にしゃべらせる。
3−7.相手に思いつかせる。
3−8.人の身になる。
3−9.同情を持つ。
3−10.相手の美しい心情に呼びかける。
3−11.演出を考える。
3−12.対抗意識を刺激する。

{4.人を変える九原則 }
(本人が自発的に変わるようにする。それ以外、人を変えようと思うな。するな。)

4−1.まず、ほめる。
4−2.遠まわしに注意を与える。
4−3.自分のあやまちを話す。
4−4.命令をしない。
4−5.顔をつぶさない。
4−6.わずかなことでもほめる。
4−7.期待をかける。
4−8.激励する。

4−9.喜んで協力させる。

4−9−1.誠実であれ。守れない約束はするな。自分の利益は忘れ、相手の利益だけを考えよ。
4−9−2.相手に期待する協力は何か。明確に把握せよ。
4−9−3.相手の身になれ。相手の真の望みは何か。
4−9−4.あなたに強力すれば相手にどんな利益があるか。
4−9−5.望みどおりの利益を相手に与えよ。
4−9−6.人にものを頼む場合、その頼みが相手の利益にもなると気付くように話せ。

{5.幸福な家庭をつくる七原則 }

5−1.口やかましく言わない。
5−2.長所を認める。
5−3.あら探しをしない。
5−4.ほめる。
5−5.ささやかな心づくしを怠らない。
5−6.礼儀を守る。
5−7.正しい性の知識を持つ。

{夫婦仲よく}

東道研究所長 ディヴィッド・レイノルズ

アメリカで、私の研究所に夫婦げんかをしている人が来ると、よく二人に宿題を出します。

「相手に1日10回、ありがとうと言ってください。」
「ありがとう」と言うには、理由がなくては言えませんね。だから、相手にしてもらったことを探すことになるんですね。これは大事なことです。

もう一つの宿題は、「相手のために、おみやげをもって帰ってください」
感謝の気持ちはいらないですよ。ただ買ってあげること。行動が大事です。

そして三番目の宿題は、シークレット・サービスです。相手のために何かサービスをするのです。でも、相手に言わない。秘密にする。簡単なことでいいのです。相手の靴を磨いてあげるとか、なんでもいい。したくないというのは感情です。それよりも行動してください。実際に相手にしてあげるわけです。

こういう宿題をすると、不思議に夫婦げんかの問題が消えてしまうこともあるんです。皆さんも是非お試し下さい。

相手の行動や態度は自分のそれの反映である。

他の人々にとってほしいと思う態度や行動を自分自身でとるようにする。

自分の調子が相手の調子を決める。

偉大な人は聞く事に専念する。

{アイデアを他人にうけいれさせる方法}
a.押し付けずに飛びつかせる。
b.あなたの考えを相手に述べさせる。
c.主張せずに意見を求める。

{人間関係の極意=三味行法}

三味行法とは、相手の心を自分の心とする、つまり相手と一体になることである。自分というものにとらわれているかぎり、それが色メガネとなって、相手の真実をうけとることはできない。

ところが自己というものを放下した状態になれば、自然に相手は自分のほうに入ってくる。相手のことが自分のことのようによくわかるのである。これは、密教で言う{他心通}に近い人間関係の究極的方法ではないでしょうか。

【坂村真民詩集】
《綿毛のように》

タンポポの綿毛のように
柔らかい愛を持って
お互いが生きてゆく
それは何と素晴らしく
美しいことであろうか
そう思い
わたしはかがみこんで
道のべの
タンポポの綿毛を
じっと見つめていた

《両手の世界》

両手を合せる
両手でにぎる
両手で支える
両手で受ける
両手の愛
両手の情
両手合したら 喧嘩もできまい
両手に持ったら 壊れもしまい
一切衆生を
両手に抱け

【仏語集】

人は欲のために争い、欲のために戦う。王と王、臣と臣、親と子、兄と弟、姉と妹、友人同志、互いにこの欲のために狂わされて相争い、互いに殺しあう。

外から飛んでくる毒矢は防ぐすべがあっても、内からくる毒矢は防ぐすべがない。貪り(むさぼり)と瞋り(いかり)と愚かさと高ぶりとは、四つの毒矢にもたとえられるさまざまな病をおこすものである。

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