2001年5月18日第125号
幸福ニュース

【 中国感想記 】

私の住んでいる熊本県玉名市は、大連の北に位置する瓦房店市(がぼてんし)と姉妹都市の関係にあり、毎年、交互に訪問団を派遣しあって、交流を深めています。今年は、玉名市から、瓦房店市を訪問する番になっていました。その公式訪問団に、仏様のお蔭でしょう、地域おこしの「有明わさもん塾」から一人ということで、参加させていただけることになりました。その旅行記と感じたことを述べさせていただきます。

5月9日福岡空港から中華航空954便にて15時半に出発しました。韓国上空を通り、ソウルの手前で海上にでて、北西の遼東半島(西端に旅順、その東側が大連)を目指します。大連空港に現地時間16時半到着。時差が一時間ですので、ちょうど2時間のフライトです。まず、この近さに驚きを禁じえませんでした。

瓦房店市からの出迎えの車に先導されて、北へ伸びる瀋陽(昔の奉天)までの400kmの高速道路に入ります。中国で最初の自動車専用道路で片側2車線のりっぱなものです。(北京のほうには、片側3車線の高速道路もあるそうです。)日本と違うところは、右側通行で、バスとトラックが多いことでした。

バスの中からみて思ったことは、半島にもかかわらず、大陸の雄大さを感じざるをえなかったたことです。工場やいろんな建物もゆったりしたスペースでたっていました。畑も広くなだらかな大地に広がり、たまにしか、人や馬をみかけません。季節は春が始まったばかりで、アカシヤがうす緑の若葉をちょうど伸ばし始めたところでした。

大連まで汽車で10時間かけて来たという人に「それは遠くから来られましたね」と言ったら、「いや近いですよ」と答えたそうです。時間や距離感が全然違う感じです。日本にいるとどうしても、コセコセ、チマチマ、セカセカしてしまいます。ここでは、気持ちまで大きく、ゆったりとしてきます。これだけは、大陸にかなわないなと思いました。

高速道路を約一時間半北上し、瓦房店市のインターで降りました。 今度はパトカーの先導で街へ入って行きます。 警察に先導されるのは、とても気持ちのいいものですね。瓦房店市は人口100万人の都市です。県庁みたいな市庁舎と地方裁判所前の大きなロータリーをとおり、ビルの建つ繁華街を抜け、瓦房店迎賓館に到着しました。

夕方6時半から、熱烈歓迎の晩餐会です。食事は30皿近く出たでしょうか、豪華なものでした。ただひとつ困ったのが、お酒です。高粱(こうりゃん=とうもろこし)からつくった44度の強い酒で、何杯も「乾杯(カンピェ)」するのです。盃は小さいのですが、毎回必ず飲み干して、相手に空のグラスを見せねばなりません。(全部で30から50回くらい。)

一計を案じて、相手が「乾杯」という前に「随意(自分の好きな量だけ飲む)」と言ってみたのですが、「不随意(プスイイー)(随意は駄目)」と言われてしまいました。それならばと、飲んだのをおしぼりにこっそり吐き出したら、もう一回盃につがれてしまいました。しょうがないと腹を決め、グレープジュースと交互に飲んで何とか頑張った次第です。(『中国の歴史と酒の影響』という論文をどなたか挑戦してみませんか?)

この熱烈歓迎パーティーが翌日の昼食(市長主催)と夕食(党委員会書記主催)もあり、食事はおいしかったのですが、この「乾杯」「乾杯」また、「乾杯」には閉口しました。「これさえなかったら最高なのに」と皆言っておりました。(教訓:何事も100パーセントいいことばかりはありません。)

少し、瓦房店市を紹介しますと、人口100万人、面積約4千平方kmで、大連市の北方約100kmの位置にあります。工場や、りんご、桃、梨、葡萄、さくらんぼなどの果樹園芸が盛んで、養殖えび、わさび、ブロイラーなどは、日本へも輸出されています。また、中国産の5割を占めるダイヤモンド鉱山や、海水浴場もあります。日本からは、マブチモーターや食品会社など約100社が進出していました。

私は20年前に仕事で北京に行ったことがありますが、その時と較べて、一番大きく変わったのは、女性でした。前回は化粧もなく、服も人民服でしたが、今回は皆化粧しており、服もミニスカートからロングスカート、スラックスと色とりどりでした。キャリアウーマンのような方もいました。

市場にいくと、物資は豊富で、アイスクリームを立ち食いしている若い人もいます。さすがに茶髪はいませんでしたが、あとは全く日本の若者と変わりません。我々一行は坊主頭(私)もいたせいか、物珍しげに中国人からシゲシゲと見られていました。日本にいる外人もこういう気分かなと思った次第です。

瓦房店市長や大連市長との会見もすませ、日本人だけで食事した時は、期せずして「今日は、『乾杯』がないからいいね。」と皆リラックスして飲物と食事を楽しんでいました。

大連は大都会でした。高層ビルが林立し、市内人口200万人、広域人口600万人で、中国第16位の都会です。建築ブームで、人々の顔も明るく、活気にあふれています。日本の高度成長時代のスタートから三分の一の段階まで来ているようです。車も多く、いつマイカーの時代にはいるかが、次の焦点でしょう。

とにかく何でもスケールのどでかい事には、驚かされます。星海公園などは、東京の国立競技場が10は入るだろうかという大きさです。海に向って、スケートボード用のとてつもなく大きなハーフパイプみたいな記念碑(建造物)があり、1899年から1999年間の大連市民2千人の足型が中央に置かれていました。最初の列には、二つの纏足(てんそく)の足型がありました。モニュメントや立像もバカでかいのが多く、海水浴場でバンジージャンプまであったのには、またまたビックリです。

20日から、大連はアカシヤ祭りです。世界中からの人でホテルは満杯でしょう。他の季節にも国際ファッション祭りや、企業の国際見本市等、活発な活動が多いようです。経済特区なので、世界中から企業が進出し、合弁企業やその工場ができています。また、サッカーも強く、中国国内で、5回優勝しているそうです。

今回の訪問で感じたことは、中国経済はもう、あなどれない実力をつけているということです。12億の民を抱える中国の食料とエネルギー事情は、アジアのみならず世界中に大きな影響を与えるであろうことが予想されます。今後、日本としては、食料の自給を高めながら、エネルギー源の確保を計り、低付加価値産業は捨て、高付加価値産業への民族職業大移動を促進する必要があることを痛感した旅行でした。

また、大陸の雄大さに心洗われる思いもしました。日本だと海を眺めるといいのではないでしょうか。悩んだとき、ゆきづまったり、落ち込んだり、あせったりした時には、海や夜空の星を眺めると、世間の悩みなど、小さなものに感じられて、少しでも気が楽になります。たまには、海や山など自然の中に出かけたり、星空を眺めたりして、のんびりと心の余裕を取り戻すことも必要かなと感じた旅でもありました。

【坂村真民詩集】

《洛陽のタンポポ》

突然タンポポ堂にやってきた洛陽のタンポポ

多くの詩人たちを知っている洛陽のタンポポ

楽しありがたし古い都からきたタンポポたち

《宇宙》

一字に
宇宙がある

一音に
宇宙がある

一輪に
宇宙がある

ああ
お前もいつか
宇宙となれ

【仏語集】

迷いもさとりも心から現れ、すべてのものは心によって作られる。ちょうど手品師が、いろいろなものを自由に現すようなものである。

また、心はたくみな絵師のように、さまざまな世界を描き出す。この世の中で心のはたらきによって作りだされないものは何一つない。

すべてのものは心から起こると、仏は正しく知っている。だから、このように知る人は、真実の仏を見ることになる。(華厳経)

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