2001年3月9日第115号
幸福ニュース

【 運を味方につける法(下) 】

今回も前回に引き続き、「運」を味方につける方法を皆様にご紹介したいと思います。

【 運の法則を読む 】

(さいふうめい著 サンマーク出版)

笑顔・・・これは運の女神のような存在である。
米長邦雄永世棋聖も「幸運の女神は笑いが好きなんです。笑いのある方に運は寄っていきますよ。」と述べられています。いい笑顔をつくるためには、無理にでも普段から笑うことだ。「時常開口笑、寿比泰山高」(口を大きく開けて笑えば、めでたさは泰山よりも高くなる。)運のいい人は人相がよい。

朝比奈宗源老師『仏心』「人は思わぬ不幸に遭うとすぐぺちゃんこになるが、そんな必要はない。これで借金なしになったと思えばよいのだ。また思わぬ幸運に恵まれると有頂天になったりするが、これは今までの貯金を使ったようなものだから、またすぐ運の貯金をするように心がけなくてはならない。」

下降運が続くと、「この不運は一生続いてしまうのではないだろうか」と、不安になってしまう。もちろん一生続くことはなく、やがて上昇運になるが、我慢がきかずに、しびれをきらして飛び出してしまい、傷口を大きくして失敗してしまう。

絶頂期の相手との勝負を避けるのも運の無駄遣いを防ぐ智慧だ。どんなに才能のある、力のある相手でも、いつかは下降運になる。勝負を挑むならその時である。時期を待つほかない。人間だけでなく、国にも運はある。

次の目標がなければ、脳は過去のことを反芻し始める。そうして、ほうっておけば、頭にこびりついて離れない最近の失敗を思い描き、悪循環が始まってしまう。大失敗したら、小さな目標でよい。それも自分が楽しくなる目標を作って実行するとよい。ガクッとくる「死に時間」を短くするほうがよい。体を動かすことでも何でもいいのである。人間は同時にふたつのことができないから、少なくとも何かに打ち込んでいれば、「死に時間」にはならない。

環境を変えたいなら、小さく変えたほうがよい。がらっと変えたくなるのが人情だが、それは運の女神の落とし穴。根こそぎ変えてうまくいくことは少ないはずである。

ツキの流れを変えるにはどうすればいいか。それには、生活のリズムを変えるのが一番いいようだ。大山康晴15世名人は負けが込んでくるといつもより早く歩くようにしたという。食べるもの、着るものに至るまで取り替えていく。こうすれば、気分が変わってくる。また、米長邦雄氏は、自分が強かったときの棋譜を眺める癖をつけたという。こちらも気分がよくなるし、イメージトレーニングにもなる。

ツキがないときにいちばんいけないのは、孤独になることである。まず、表に出るほうがよい。それも人の集まるところがよい。繁華街は常に変化しているから。気分が変わるとツキも変化する。女性だったら、メイクを変えるというのもよい。また、手を動かして何かに集中するのも、精神にいい作用をもたらす。掃除や片付けやスポーツなど、体を使って何かに集中するに限る。

「私はひとつの扉が閉じてしまうたびに、きっとほかの扉が開かれると確信しているんです。」ひとつの扉が閉じてしまったら、別の扉が開いたのだと思うことである。

「ロジエ・グルニエ『ライムライト』より」
「脚がなくては踊れないわよ。」
「わたしは腕のない男を知っている。でも彼はバイオリン協奏曲を弾くんだ。やつは自分の脚でバイオリンを弾くんだよ。ただ、きみは、闘おうとしないだけなんだ。人生を降りちゃってるんだ。いつも病気のなかで、死のなかで、自分にぶつぶついっているんだ。しかし、死と同じように人間には避けえない事実もあるんだ。″生″なんだよ。この宇宙を動かし、地球を回転させ、樹々を育てている力を見たまえ、同じような力が、きみのなかにもあるんだ。少なくとも、勇気は持つんだよ。そして自分でそれを使おうという心掛けを持つんだ。」

緊張と疲労もまた運の無駄遣いである。リラックスすることである。緊張と疲労ほど人間を老けさせるものはない。フィリピンの諺「たしかに坐ることは楽だ。しかし、横になることは、もっと楽だ。」リラックスするためには、まず自分にできることとできないことを分け、できないことには未練をもたずに、あきらめる決意がいる。

争いごとや議論は運の無駄遣いである。

「運」で考えるなら、短所や苦手種目には目を向けないほうがよい。まず、長所、得意種目に目を向け、そちらを一生懸命伸ばすことを考えるべきである。そのほうが、運を無駄遣いせずに能力を拡大させられる。長所が膨らめば、短所のほうは影が薄くなるのである。

完全主義になろうとしないことが大切なのである。どんな天才でも、完全主義は失敗のもとだと、ゲーテはいっている。

できるかぎりコーチは自分で選ぼう。運任せ、天任せではいけない。大切なことなのである。できるだけ運のよい人を選んだほうがよい。

下降運時は目標を大きく掲げない。自分にできる目先の目標をキチンと片付けていく心構えがいる。

できるだけ、ケガ、病気をしないように、自己管理にきをつける。

プラス・イメージを持ち続ける。プラス・イメージといっても、難しく考えることはない。小さなことの積み重ねなのである。結果・結論を考え始めると人間は憂鬱になるようにできているから、結果は出てから考えればよい。目の前の小さなことに対してポジティブに考える。結果を先読みしない。結果は時間がたてばでるのだから、最善をつくしたあとは、明るい気持ちで、運を天に任すほかないのだ。

{運を味方につける法(まとめ)}

1.上昇運のときは、強気の攻めを。また、上昇運時は自ら変化を求めようとしない。

2.下降運のときは、ミスを減らす。謙虚に、手厚く、粘り強く対処する。また、小さなツキを積み重ねる。

3.上昇運時の心構えは「勝つという確信」。下降運時は「負けまいとする意思」を持続する。

4.自分の運が落ちている時は、運のいい人に乗る。

5.上昇運の真っ只中にいる人と勝負しない。

6.運の落ちている人の、逆へ進む。

7.失敗したら、新しい目標をたて、落ち込んでいる状態、「死に時間」を短くする。

8.笑い、明るさが運を呼ぶ。

9.自慢話はツキを逃す。謙虚がよい。

10.リラックスして、運を生かして使う。

運の女神は謙虚さを好み、傲慢さを嫌う。運を研究した結果、私(著者)はつまるところ「謙虚さ」を学んだような気がする。(終)

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如何なる逆境にあっても、幸福と感じられる心を持っている人は幸福である。

吉凶はあざなえる縄のごとし。何が幸運かは、ながい時間がたってみないとわからない。

【坂村真民詩集】

《 幸せの帽子 》

すべての人が幸せを求めている

しかし幸せというものは

そうやすやすとやってくるものではない

時には不幸という帽子をかぶって

やってくる

だからみんな逃げてしまうが

実はそれが幸せの

正体だったりするのだ

わたしも小さい時から

不幸の帽子を

いくつもかぶせられたが

今から思えばそれがみんな

ありがたい幸せの帽子であった

それゆえ神仏のなさることを

決して怨んだりしてはならぬ

【仏語集】

生があれば死があり幸いがあれば災いがある。善いことがあれば悪いことがある。人はこのことを知らなければならない。

愚かな者は、ただいたずらに、災いをきらって幸いだけを求めるが、道を求めるものは、この二つをともに超えて、そのいずれにも執着してはならない。(大般涅槃経)

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バックナンバー

第113号 私の人生

第111号 ゆるしは幸せへの入り口

第109号 あたりまえが実は有り難い

第107号 インド珍道中記(2)

第105号 人間関係

第114号 運を味方につける法(上)

第112号 チーズとRe−Boot

第110号 家庭での教育

第108号 21世紀にむけて

第106号 インド珍道中記(1)

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