2005年2月3日第258号
幸福ニュース

【 宝くじ 】

 小林正観さんのお話に次のようなものがあります。人生の重要なポイント、幸せや成功へのキーを含んだお話だと思いますので、紹介致します。

 『佐賀県の高島という小さな島に、宝当神社という神社があります。宝くじが当たる神社として有名です。

 「宝当袋」というものを、島のおばあちゃんたちが手作りをして売っています。その袋の中に買った宝くじを入れて、宝当神社にお参りをするとご利益があるそうです。

 ところが2002年、この宝当袋を縫っていたおばあちゃん2人に、なんと、1億円の宝くじが当たりました。不思議ですが本当なのです。わずか人口470人の島で、2人も1億円が当たったのです。

 この話のポイントは、「この袋に宝くじを入れてお祈りをした人に、宝くじが当たりますように。この島を訪れた人が、幸せになってくれますように。」と、心を込めて袋を縫っていたおばあちゃんに、1億円が当たったということです。

 自分のエゴを満たすだけの人には宝くじは当たらない。他人の幸せを願う気持ちを持っている人にだけ、お金が運ばれてくるようになっているらしいのです。

 本当に自分の生き方の問題として、「喜ばれる存在」になるという決心ができた人には、必要なだけのお金がくるようになっているらしい。実際、高島のおばあちゃんたちは、自分に幸運が舞い込みますように、と思って縫っていたわけではない。

「人の幸せを願っていたら、自分がまず先に幸せになってしまった。」というお話なのです。』

 また、ある不動屋さんのこういうお話もあります。

 ある人がお店を出したくて、長年頑張って働いていました。ようやく資金がたまって、念願のお店を構えようとしたのですが、いい場所なので値上がりしていて、どうしても何百万円か足りません。早くしないと他の人にそこを買われそうです。

 それを見かねた不動屋さんは、今まで長年付き合ってお世話してきた事もあり、奥さんの反対を押し切って、不足分の何百万円かを貸して上げたそうです。すると不思議な事に、しばらくして、今まで長年売れなかった物件に買い手がつき、貸した額と同じだけの儲けが入ってきたそうです。

 このように、天は不思議な現象を起こします。我を滅して、期待せずに何か善い事をすると、別な面でお返しをして下さるようなのです。

 これは、ビジネスでも同じではないでしょうか。自分が儲かるようにと思って売る人よりは、お客さまが得するようにと考えて行動している人の方へ、たくさんのお客さんが集まるようです。成功した会社は、皆このポイントを押さえて発展しているのではないでしょうか。

 我が少なくなればなるほど、また、人からしてもらうより人にしてあげることが多くなればなるほど、成功や幸せも近づいてくるようですね。合掌

【坂村真民詩集】

《 利他の心 》

どんないい果物でも

熟さなければ

食べられない

それと同じく

どんな偉い人でも

利他の心がなければ

本ものとは言えない

【仏語集】

『自然体』( by 五井昌久師)

人を助けてあげよう
人々を救済しよう………という
勢いこんだ自我のある思いがある間は
本当はまだまだ小さき人間である
自分を真に知り尽くしたならば
そのようにはならないものである

助けてあげようという人も
救済しようという人々も
自分自身と一体になってしまうため
完全に差別化がなくなってしまうからである
差別化のある間は
助けてあげよう 救済しよう………という思いが
出てしまうものなのである

自分自身を知り尽くし
自他一体になったならば
身分の上下 金持ち貧乏などの差別はなくなり
先生と弟子などの関係も
霧の如く消え去ってしまうのである

自分が偉い人であり
悟りを開いた入であり
先生であり
師匠であり
指導者であり
教祖である……と思っている間は
まだまだ小さき人間である

少しでも生きる道を知り
真理を身につけると
誰でも教えたくなり
人々を救いたく思うのであるが
それに表裏一体となって
くっついて離れないものがある

自分が偉くなり
悟りを開いたように思い
先生や師匠や指導者になり
教祖のように思いこんでしまう
元来人を救うことのできるのは
人間ではなく神仏なのである
人間はただ神仏の道具となって
実行に移すのみである

これを感違いして
自分が偉い人になってはならない
あくまでも神仏の下働きであり
神仏の手足なのである
これを実感できないでいると
自分の心の中にデンと構えている
自己顕示欲の魔の牙にやられてしまう

このようにならないためには
いつも自分を振り返り
謙虚さをいっ時もわが心から離してはならない
そして神仏の道具に徹して生きていく
何のとらわれもなく
淡々とした人生を送っていく

人を助けようという思いが出たならば
神仏の思いなので気ばらずに実行に移せばよい
人々を救済しようという思いが出たならば
神仏の思いなので力まずに実行に移せばよい
その思いや行動の中に
「自我」を入れてはならないのである
あくまでも「自我」のない思いと行動が
神仏と共に生きることになるのである

まさに自然体の生き方である
自然体こそ神仏と一体になった
心と身体の姿である

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