2005年5月19日第266号
幸福ニュース

【 内観感想文(46才男性) 】

 内観とは、身近な人々、母または母親代わりの人、父または父親代わりの人、配偶者などに対する本当の自分を見つめるために、

(1)していただいたこと(2)してさしあげたこと(3)迷惑かけたこと、

について、具体的な事実を過去から現在まで調ベる中で、色々な気付きや発見により、悩みの解決ができ、より良い人生を過ごせるようになる方法です。

 また人だけでなく、物に対しても同じように3つのことを調べることができます。例えば、自分の目や胃や足について、また、太陽や空気やトイレについて調べると何を発見するでしょうか。是非、お試し下さい。

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 内観の勉強という軽い気持ちで、今回参加させていただきました。初日の夜、お母さんにお世話様になったことから内観が始まりましたが、いざ考え始めますと、なかなか昔の事は思い出すことができません。特に小学校に入る前の事となると、全く記憶がありませんでした。何か思い出さなくてはと思えば思うほど、何も出てきませんでした。

 ところが、小学校の頃の友人や、注意を受けた事を考えておりますと、川で流され、母に助けていただいたことが急に頭に浮かんでまいりました。その後は、少しずつ思い出していき、いつのまにか今の自分まできておりました。

 母親の大きな愛に生かされ、育てられた自分を振り返った時、今の自分は子供に対しどうしているか考えさせられました。小さな頃はお金に不自由していたにもかかわらず、何不自由なく買っていただき、また、我慢が必要な時には、しっかり我慢することも教えていただきました。

 長男であるがゆえ、わがまま一杯に育てていただき、迷惑をおかけした事ばかりです。今は子供の前では強い父を演じておりますが、実際は毎日泣かされてばかりいた自分を思い出すと、何も言えません。借金にしてもそうですが、今だに甘えようとしている自分を考えると、情けなさを感じます。

 また、父親に対しては、全く遊んで頂いてないと思っておりました。ところが、内観をすすめていく内、けがをしないようにと作っていただいたわらぞうり、魚とりとその処理、命の尊さ、今の父親から想像できない事をたくさん学ばせていただいた事がわかりました。

 何をしても厳しく怒った顔をしたことのない父親、その心の中には、我慢から我慢をして生きてきた父親像を観ることができました。父親の内観では、育てるうえで必要だった費用の計算を致しましたが、あの経済難だった家計から、よくあれだけの金額を出していただいたと感謝致しております。

 何不自由なく育てていただいた中には、親がどれだけ辛抱し、我慢の生活の中で貯めた金銭か、今の私には想像もつきませんし、貯める事も不可能ではないかと、今更ながら両親の偉大さを思うと涙がでます。

 将来の夢をたくしながら育てていただいたにもかかわらず、卒業後は開放感から、見えない所での夜遊び、暴走行為、シンナー、色々な事をしました。見えない、知られていないと思っていたのは、自分だけでした。親は全てを見抜いていて、何も言わなかったのだと、今回の内観で知らされました。

 結婚にしてもそうです。適齢期には、三角関係や不倫他、多数の女性関係を楽しんでおりました。その間、親は悲しんでいたんですね。忘れていた言葉の中、に忠告や願いがこもっていた事を思い出させていただきました。

 一度のデートから結びついた結婚。私が今まで行ってまいりました悪業を、母親が自分の身を呈して、自分にそっくりな女性と結び付けたのではないかと思えるような女性とご縁をいただきました。頭が良く厳しい反面、道からそれないようにしっかりと守ってくれる女性です。

 そのことも理解できず、彼女の気持ちも汲み取る事ができず、けんかばかりしてまいりました。私のことを守り育てていただいております妻を、母親と同じように、もしかすると不自由な身体にしたかもしれません。今回の内観で十分とはいかないかもしれませんが、妻の気持ちを理解しようとする努力は、身に付いたと思います。

 母親、妻と、同じような二人の女性に愛され、生かされている自分を忘れることなく、愛しつつ、日々の内観で、今回のこと、毎日誰かに迷惑をおかけしておりますことを、相手の気持ちになり、考えてまいりたいと思います。ありがとうございました。合掌

【坂村真民詩集】

《 あるざんげ 》

受けた御恩も

お返しせずに参りました

この不実者を

手を取って

お渡し下さる

仏のお慈悲が

ここにきてやっとわかりました

このつぎの世では

もう決してあんなことは致しません

生まれ変わった人間になり

罪のつぐないをいたしとうございます

三途の川の魚たちのような

きれいな眼になり

母をさがして歩きます

【仏語集】

 あらゆる煩悩の根本となるものを求めれば、一つには無明、二つには愛欲となる。無明とは無知のことで、ものの道理をわきまえないことである。愛欲は激しい欲望で、生に対する執着が根本であり、見るもの聞くものすべてを欲しがる欲望ともなり、また転じて、死を願うような欲望ともなる。(勝まん経)

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