1999年3月1日第58号
幸福ニュース

【 袖すり合うも他生の縁 】

袖すり合うも他生の縁という言葉をご存知ですね。この{他生} という所を{多少}と思い違いをしておられる方は結構多いのでは ないでしょうか。と申しますのは、私がつい最近までそう思っていた からです。

{人がすれ違いざまに袖がふれあうのには多かれ少なかれ何かの縁 があったからだ。}
と解釈していた訳でした。知らないという事は恥ずかしい事です。

それは私が盲人のための音訳の講習を受けている先生から
{他生と書くんですよ。今の生じやなく他の生で縁があって、今、 会っているということなのですよ。}
と教えて頂きました。私はそれまでの自分の思い違いにびっくりし たと共に「袖すり会うも他生の縁」に表されている意味の深さにも 驚きました。

他の生について、もう少し申し上げますと、仏教は{輪廻転生(り んねてんしょう)}を肯定しています。私達は今生きている以前に 何回も生まれて死んでを繰り返しています。

ですから、今の生の前に何回もの前生が有る訳です。その何回もの 前生の中での縁で、今の生で誰かと会ったりしているというのです。 坂村真民さんの言葉に{人生は深いえにしのふしぎな出合いだ}と いうのがあります。全くその通りだなと肯けるのです。

私達は前生からの縁(えにし)で様ざまな人びとに出会っているの で、どんなにささやかに見える出含いでも大切にしようではありま せんか。今めぐり会っている人とは二度と無い出合いをしているの ですから、そして実り豊かな人との関係を築いて行きたいものです。
({いのちつな}大日新聞社刊 )

【坂村真民詩集】
《めぐりあい》


人生は深い縁(えにし)の
不思議な出会いだ


世尊の説かれた輪廻の不思議
その不思議が今の私を生かして行く


大いなる一人のひととのめぐりあいが
わたしをすっかり変えてしまった
暗いものが明るいものとなり
信ぜられなかったものが信ぜられるようになり
何もかもがわたしに呼びかけ
わたしとつながりを持つ親しい存在となった


子を抱いていると
ゆく末のことが案じられる
よい人にめぐりあってくれと
おのずから涙がにじんでくる


めのみえないひとたちとの
ぶしぎなめぐりあいが
このごろのわたしに
かぎりないちからをあたえる

てをにぎりあって
よろこびあう
めしいのひとたちとの
あたたかいまじわりが
いまのわたしに
ひとすじのひかりをあたえる


めぐりあいの
ふしぎに
てをあわせよう

【仏語集】

人は煩悩によって業を起こし、業によって苦しみを招く。煩悩と業と 苦しみの三つの車輪はめぐりめぐってはてしがない。

この車輪の回転には始めもなければ終わりもない。しかも人はこの輪 廻から逃れるすべを知らない。永遠に回帰する輪廻に従って、人はこ の現在の生から、次の生へと永遠に生まれ変わってゆく。

限りない輪廻の間に、ひとりの人が焼き捨てた骨を積み重ねるならば、 山よりも高くなり、また、その間に飲んだ母の乳を集めるならば、海 の水よりも多くなるであろう。

(Itivuttaka 24)(The Teaching of Buddha)

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