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2026年05月25日大日乃光第2446号 貫主権大僧正様御親教
【最も大きな「功徳」を積む六月大祭御恩忌大法要】 

最も大きな「功徳」を積む六月大祭御遠忌大法要

八百五十八年大祭に向けて

今日は蓮華院で最も大切な行事である「六月大祭」についてお伝え致します。

六月大祭の意義や意味合いについては、従来と変わるものではありませんが、今年は先代の英照大僧正様にもご照覧頂く中で執り行うという点で、今までと異なるお参りになるかと思います。

その意味で、三十三年間に亘り皆さん方の願い事を、骨身を惜しまず皇円大菩薩様にお届けし、叶えて頂いた英照大僧正様へのお礼参りとしての意味合いの強い六月大祭になると思います。

令和八年の六月大祭は、法義としては昨年と同じように執行致します。 まず十二日に「前行」として「功徳行」と「大梵鐘お身ぬぐい式」を執り行います。 その後、夕方五時半頃から本院の本堂で「夕勤行」をお参りします。功徳行に参加される方も、それ以外の方もぜひご一緒にお参りください。

昨年も「夕勤行」が終わって、内陣から「お帰りなさい!」と振り向いた時、堂内にちょうど西日が差し、にこやかに輝く皆さん方の笑顔が見えて、清々しい善いお参りとなりました。

翌十三日の日程につきましては、通常の御縁日と同じ十時から、御遠忌法要のお参りを執り行います。

十二日の「功徳行」から大祭に参加される方や、遠方からお参りされる方は、寺内での宿泊が出来るように致します。事前に寺務所までご連絡ください。

ご自身でホテルや旅館などの宿泊施設を予約してお参りされる方も、共に、年に一度の里帰りとしてお待ち致します。

三連三重の百万遍大数珠廻しを

皇円大菩薩様御入定八百五十八年御遠忌大法要は、十三日の十時から執行致します。

まず僧侶衆で『理趣経』等を唱え、その後全体で『般若心経』をお唱えし、その間に大護摩祈祷を修します。

その後、皆で「百万遍大数珠廻し」を執り行います。 大数珠廻しは普段の御縁日法要と準御縁日法要でも執行しておりますが、来たる六月大祭では、ぜひ大・中・小の三連の大数珠を本堂いっぱいに広げ、たくさんの信者さん達と盛大に執り行いたいと願っております。

お一人が御宝号を一遍唱えると、百人で百遍となり、一人百遍ずつ唱えると一万遍になる有難い行です。信者さん一同、心を一つにして行じてください。そして御法話、洒水加持と続きます。洒水加持は、ぜひ笑顔でお受けください。

『般若心経』の奉納写経につきましては、今号にも写経用紙を同封します。 皇円大菩薩様の御宝前にお供えしますので、お参りの叶わない方もお参りされる方も、ぜひ一巻と言わず何巻でもお納めください。

令和八年の六月大祭は、この様に執り行います。 ぜひ御本尊様の御心に適い、そして英照大僧正様も喜んで頂けるような盛大な大祭に致したいと思います。

御誓願の凝結する六月十三日

さて、ここからは六月大祭でぜひ皆さんに功徳行から参加して頂きたいと思いますので、英照大僧正様が度々伝えて来られたご法話に則してお伝え致します。

六月大祭は、信者の皆さんの信仰心の発露、信心の結集となる法要であり、蓮華院にとって最も意義深い法要です。

それは六月十三日が、御本尊皇円大菩薩様の衆生済度の御誓願が結実した日だからです。 皇円大菩薩様が、 「末世の衆生を救いたい!」 と、大慈大悲の御誓願を立てられて、その身を龍神に化身された特別な日なのです。

最も大きな「功徳」のある日

この六月十三日こそ、皇円大菩薩様の御心の最も高まる日であり、最も功徳のある日であり、そして最も大きなご利益のある日なのです。 そしてまた、お礼参りに最も相応しい日でもあるのです。

この六月十二日と十三日は、今年は週末の金曜日と土曜日で、十一月三日の「奥之院大祭」(文化の日)や、「南大門春まつり」の四月二十九日(昭和の日)のような「祝日」ではありません。 しかも梅雨の頃で天候不順が続きます。 そんな必ずしも条件の良くない中で、最も大切なお参りを執り行うのです。

そんな条件の中でお参りをするからこそ、より一層大きな功徳と意義があるのです。 この日にお参りされる事は、その他の十三日御縁日を全て合わせたお参りよりも、遥かに「功徳」があり、「ご利益」のある祥月ご縁日なのです。

「ご利益」を頂く条件を作る

ここまで「功徳」という言葉を何度も繰り返しました。 そして大祭の前行としての修行も「功徳行」と名付けられています。 そこで〝功徳〟という言葉にはどんな意味があるのか、『仏教辞典』を調べてみました。

①優れた徳性、良い性質、価値ある特質。つまり、善を積んで得られる福徳の事。 ②幸運の原因、福祉のもとになる良き行い、優れた結果をもたらす能力。 ③善行の結果としての良き報い。また、良き行いを実行した結果、得られる恵み。 ④ご利益、優れた点、利徳の事。 右の①と②は耳慣れた言い方をすれば、お寺や仏様、僧侶に「功徳がある」とか「功徳力がある」(願いを叶えるお力がある)といった表現にもなるでしょう。

③と④は「ご利益」と言い換える事ができるでしょう。 一般の方が日常生活の中で、優しい笑顔で挨拶をする事、思いやりの心で人に接する事などの善い行い(無財の七施など)に心がけると、巡り巡って善い結果に恵まれます。

仏教者として、人々に仏様の教えを広めたり、仏道修行に励んだり、慈善事業に務める事も善行になります。「善因善果」、善い行いは善い結果、ご利益をもたらします。

「功徳行」では、五重御堂の各層を昇殿しながら虚心に修行する事によって、心身が清浄な状態に調って行きます。それによって「功徳」(ご利益)を受ける準備が整います。 修行の中で自分自身を見つめ直す事によって心身が清浄になり、感覚が研ぎ澄まされて行きます。視野が広がり、今まで気付かなかった事、自分が日頃から既に受けてきた様々な福徳・ご利益に気付けるようになるのです。

皇円上人縁の「功徳院」

皇円大菩薩様が生前学僧として修行をされたのは高野山と並び称される霊峰、比叡山です。その比叡山で、法然上人をはじめ数多のお弟子達を訓育された住房が、「功徳院」でした。 「功徳院」は、法然上人出家得度の由緒によって、現在は「法然堂」として、比叡山の根本中堂の近くに鎮座しています。

信者さんの中には、平成二十七年の八百五十年大遠忌慶讃第二回巡拝の旅で、英照大僧正様とご一緒に、その「功徳院」で至心にお参りされた事を憶えている方がおられると思います。 嘉応元年六月十三日、九十六歳の皇円上人様は、法然上人が探索された静岡県の桜ヶ池の水を掌に受け取られ、一陣の風と共に忽然と姿をかき消され、弥勒往生を遂げられて桜ヶ池に龍神入定なされた場所が、まさにこの功徳院だったのです。

心のふるさとへの里帰り

六月大祭で必ず上映する映画、『龍神の説法』の中に、今から四十八年前に奥之院を建立する時の開山上人様のお姿と、 「信者の皆さんが功徳を積む所と して、奥之院を建立したのであります…」 と仰られるご様子が遺されています。

奥之院では開創以来、毎月第一日曜日にこの「功徳行」を修してまいりました。 この修行を「功徳行」と名付けられたのは、先々代の真如大僧正様でした。命名の際に、皇円上人様が弥勒往生を遂げられた「功徳院」の名にちなみ、蓮華院の修行として最もふさわしい名前とされたのです。

来たる六月十二日には、奥之院で「功徳行」を修して大きな功徳を積み、御遠忌大法要で皇円大菩薩様の広大無辺のご利益を授かって頂きたいと思います。

英照大僧正様は六月大祭の願文の中で、 「ここに集いし弟子職員、並びに全国信徒一同と共に、皇円大菩薩の御心を体して、混迷の時勢に菩提心を以て広く深く、各自の持ち場にて皇円大菩薩の慈悲と智慧の光を反射し、良き光を放つべく精進努力せん事を誓う事こそ、御本尊皇円大菩薩のお恵みに適い得る最勝の道に他ならず」 と奏上されました。

このお言葉を胸に、来たる六月大祭に向けて今一度、ぜひ日頃の生活の中で少しでも善い行いをするよう心がけてください。そして当日のお参りの中で、ぜひ英照大僧正様にご報告してください。それは何よりのお礼参りになると思います。

そして英照大僧正様がいつも話されてきた事を思い出してください。 信者さん自身が少しでも善行を重ねて功徳を積み、自身の願い事に真摯に向き合って祈りを込める事によって、はじめて皇円大菩薩様の無限の御霊力が発揮されるのです。

私が蓮華院の貫主として願い事を必ず届けますので、皇円大菩薩様や歴代の貫主様方の御心に適うように努めて行きましょう。 全国の信者の皆様の六月大祭へのお参りを、教師・準教師、寺内全職員一同と共に、「お帰りなさい」の気持ちで心よりお待ち致しております。 信者の皆さんも、ぜひ心のふるさとへの里帰りのお気持ちでお参りください。合掌




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