2011年09月07日第526号
うつ病と父親

最初ここにくるきっかけは、知人が内観をして、そのことを話してくれたことがきっかけで、昨年頃からうつ病になり、何回となく相談にのってくれていたことが、ここに内観に来る最終的な行動につながったのです。
しかし現在、妻の方も体調を崩して、自律神経の不調で、うつの状態のなか、最後まで気になりながらの内観でした。
妻の方も、この状況で本当に私一人残して行くのと不安を口にしていました。本当に申し訳ない気持ちで出発し、来てはみたものの、毎日妻、家の事、娘や高校生の息子のことも気にかけながら、心配することばかりでありました。
家族の一人ひとりを内観していくうちに、亡くなった母親にして頂いた事の多さに気付き、自分は何も親孝行できずに終わってしまったことに対する自責の気持ちで申し訳なく思い、父に対しても早く病気を抱えながら、志半ばで亡くなってしまったことが、今更ながら無念であったろうと思うことばかりで、己の意志の弱さ甘さに気付かされることばかりでありました。
祖父に対しても、あまり子供の頃から好きではなかったのですが、一人家に残すことが多く、その為に命にかかわるような怪我を負うことになり、最後は本人の意思も確認しないまま、老人ホームに入れなければならなくなり、そこで亡くなってしまう様な、本人にとって納得できるものではなかった様に思えます。
この後一人で10年ほど仕事につくか、農業していくか迷いながら、青年団活動で知り合った今の妻と結婚する事になる訳です。
しかしまた、仕事の選に迷い、妻を経済的に非常につらい思いをさせることになり、振り返れば家事も育児も任せきりで、して頂いていることの多さに、今更ながら気付かされています。
子供に対しても、子供の側に立ったものの見方を一向にせずに、親の気持ちを押し付けてばかりいた自分に気付かされ、反省している所です。
今現在、家の状況は、精神的にも経済的にも厳しい状態ですが、この状況を乗り越えていく一歩が、日常内観をすることだと思います。私自身が、内観を短時間でも取り入れて、実践していける様に努力していくつもりです。
最後に一週間大変お世話になりました。
坂村真民詩集
綿毛のように
タンポポの綿毛のように
柔らかい愛を持って
お互いが生きてゆく
それは何と素晴らしく
美しいことであろうか
そう思い
わたしはかがみこんで
道のべの
タンポポの綿毛を
じっと見つめていた
仏語集
信こそはまことに人の善き伴侶であり、この世の旅路の糧であり、この上ない富である。(パーリ、相応部)
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