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2011年06月21日第517号
定年退職後の内観

母、父、妻、親戚について内観しました。

母に対して。
 生まれてより亡くなるまでの50年間。一緒に暮らしたのは 13年間だが、いつも心にかけてもらっていたと今更に思う。
 小学6年から高校卒業までの7年間は、関東で働き、生活費と学費を稼いでくれた。手紙を書いてくれ、衣類や食べ物を頻繁に送ってくれた。
 その母に一度だけ手を上げたことがある。悔やんでも悔やみきれない。そういう母への感謝が、内観で非常に深まったと思う。

父に対して。
 生まれてより亡くなるまでの40年間。一緒に暮らしたのは中学までの15年間。残りの25年間は、父は入退院を繰り返す闘病生活だった。
 小さい時、寝物語に偉人の伝記を読んでくれた。聖書の話も聞かせてくれた。長い病床にあって、私の事を案じていたと思う。

妻に対して。
 40才で結婚して20年くらい経つ。10回の転勤生活を経て、やっと終の棲家に落ち着いた。彼女に対して手をあげたことはないが、果たして優しい夫であったか。
 妻がしてくれたことや迷惑・心配を沢山かけたことはある。 中でも、仕事上の賠償事件が起きた時は、妻の支えがなければ乗り切れなかったと思う。
 次回の内観でも、よく見えなかった他のことを更に調べる必要がある。これからは妻に対して謙虚に、また家事を分担して、 数年に一度は一緒に外国旅行が出来ればと思っている。

長兄に対して。
 大分年がはなれているので、兄と言うより父親代わりに近い存在である。37才で結婚するまで、色々あり、そのことでは随分心配をかけた。
 父については殆んどが寝たきりの30年間家にあって、病院にあって面倒をみてくれた。母についても晩年の10年くらいを共に過ごし、母も幸せであったと思う。
 高校生の時、家出と無賃乗車をして大阪駅で保護された時、 兄が迎えに来てくれた。さんざん怒られて当たり前なのに、兄は何も言わなかった。今に至るまで何も言わない。
 今にして思えば、18才で十分成熟しておらず、親離れも出来ていない、私の甘えのようなものを見て取り、黙って見守るよりほかないと、父親の立場で見ていてむれたのかも知れない。

兄嫁に対して。
 私や父母についての心配が時期的にそっくり兄と重なる。私については、食事、弁当、洗濯。父については、家に居る時は下の世話、体の清拭、病院に居る時は見舞い、洗い物。
 母についても、食事、洗濯等のかなりの重労働があり、それが終ったのは、兄嫁が64才の時になる。元は赤の他人の為に、兄嫁という立場になったばかりに、精神的な負担も含めて担ってくれた。感謝するよりほかない。

勤務先の同僚に対して。
 全寮制学校の教頭。5才くらい年上。3年間一緒に勤務した。 私達夫婦を学校に呼んでくれた中心人物だが、2年目位から小うるささが鼻につくようになった。段々反発するようになり、きちんと和解できない状態で退職した。
 して下さった事が沢山あり、人間的にはとても良い人だと思っているのに、内観しきれていない。次回の課題である。

弟に対して。
 結婚して以来、家に何度も泊めてもらい、正月等の集まりにも呼んでもらい、3年間留守中は、時々家を開け、庭の手入れをしてもらっていた。
 しかし、退職後実質仕事をしておらず、また、酒癖がよくないことから批判的に見ており、内観しきれていない。次の課題 である。

別の兄に対して。
 高校までを共に暮らし、その後別々の道を歩んだ。兄は妻子と別れ、定職も失い、去年から目と鼻の先の実家近くで暮らすようになった。
 過去に金銭を援助したことが、私と妻との感情的もつれを引き起こしており、これからも内観の課題である。

 回りの色々な人に対して内観したが、まだ十分ではないと思っている。これからも日常内観や集中内観を行い、人間関係の課題を解いていきたい。

坂村真民詩集
万博で見たマグダラのマリアの像が
浮かんでくる
愛の火を強くしようと祈る時

仏語集
人間の世界のことは迷いであって意味がなく、さとりの世界のことは尊い、という二つに分けることなく、世間のすべてのできごとの中にさとりの道を味わうようにする。(仏昇とう利天為母説法経)


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