2011年04月16日第511号
父との争い

今回初めての内観研修での感想は、母親への感謝の気持ち、父 親、兄、すべての自分を支えてくれた人々への感謝の気持ちで一 杯になりました。
今までは当たり前のように、また日常的に思えてたものが、部屋の隅の屏風の中で、幼少期より時期を区切っての内観で、自分を深めていった。
そして、どれだけ多くの人々に支えられ、今までの人生を送ってきたのかを、自分を調べていき、特によく深まったのが母親への内観でした。
私が幼い時、大きな火傷を負い、母が病院で看病してくれた事が、昨日の事の様に思い浮かびました。
母が氷を口でとかし、食べ易いほどの大きさになったら、私に食べさしてくれる。母の愛情を感じました。
また、毎日かかさず朝食から夕食にかけて食事を作ってくれてる事のありがたさも改めて感じました。
父親もあまり口数の多い父ではありませんが、深く内観していった結果、感謝しております。
人生の分かれ道でもある高校卒業、就職にするか専門学校にするかで父と口論になりました。私は別の道に進みたく、専門学校を選んだのですが、父が反対し、就職の道に進む事になりました。
その時は激しく父を恨みましたが、今となれば父の進めた道で 本当に良かったと思います。学校に行くよりも社会に出てからの学ばされる事がどれだけ多くあるかを、内観を通して分かりました。
私のことだから、学校へ行っても遊んでばかりで、何の役にも立たないと思ったのかも知れません。おそらく間違いなかったでしょう。
そういった父親母親の愛情をしっかりと受け止め、今後は一個の人間として如何に生きていくかを、目先の利益だけではなく、10年先20年先を見据えて、自分の人生のプロセスを立て、今まで沢山の感謝の気持ちを少しずつでもお返ししていきたいと思います。
内観をしていく内でつらかった事は、今までの人生の嘘と盗みの内観でした。深まれば深まるほど心が痛く傷つきました。
一時はこの場から逃げ出したくなることもありましたが、自分自身の成長のため内観し終わりました。
時には言いたくない、思い出したくない時期もありましたが、言い終わった後の自分は、なんだかすべてが許された感じがし、スッキリと致しました。
今後は会社を通し、社会に貢献できる人間になり、少しずつでも恩返ししていきたいです。
今まで一週間内観してきて、母親、父親、兄弟、友人、上司、 部下に対し、今までしてもらった事に素直にお返ししていける人間になり、ご迷惑や心配かけた事に対して「すみません」の気持ちで接していきたいです。
まだまだ、内面の自分を知ったわけではありませんが、これから先自分の進む方向をしっかりと定め、自分の人生を創っていきます。本当にありがとうございました。
---------------------研修所の感想---------------------
素直な感想ですが、食事は大変おいしかったです。小さな所にも気配りがしてあり、その中にも、作ってくれた人々の愛情が感じられました。本当においしかったです。ありがとうございました。
また、このような機会がありましたら、是非参加したいと思います。一週間ありがとうございました。
坂村真民詩集
光
空に
星が光っている
野に
露が光っている
山に
木が光っている
ああ
光を求め
光を見つめ
生きてゆこう
仏語集
人々の仏性も煩悩の塵の中に隠れ、見失われているが、善き方法によって再び見出されるものである。(大般涅槃経)
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