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2010年10月05日第491号
大学生の内観

 私が内観に来たのは、母がもう少し自分を見つめ直してほしいという事で、私に話してくれたからです。
 内観を受ける前の私は、強制的に参加させられたという位に感じていました。けれども、改めて冷静になり考えてみると、自分には不足している所が多くあり、母はそんな私が良くなるようにと、内観を勧めてくれたのではないかと思います。
 内観を始める前にスケジュール表をもらった時に思いました。朝から夜までほとんどの時間に内観をしなければならないのか。食事中でさえ、テープを聞かなければならないのか。私は本当に最後まで、内観をやりとげられるのだろうか、など色々な事を不安に思いました。しかし、やるからには、全力を持ってしようという気持ちは持っていました。
 内観を開始して、まず思った事は、正直に言うと、暑いし、狭いし、全然集中できないではないかと思いました。そして、集中し始めてみても、してくれた事・お返しした事・ 迷惑や心配かけた事、たった三つのこの事を思い出すのに至極時間がかかりました。
 また、先生がおっしゃっていた、「内観は自分自身との真剣勝負だ。」という意味が、3日目の昼くらいに解りました。
 私はその時、母に対しての2回目の内観をしていたのですが、1回目の時よりも、明確にそして具体的なエピソードがふっと頭に浮かんでくるようになったのです。自分は母に対して、こんな事をしてもらっていたのか、という事を思い出すと共に、すごく懐かしく、また嬉しい気持ちになれました。
 誰もが、心のどこかには昔の記憶があるので、それをどれだけ頑張り、思い出す事ができるのか。そこに他人の力は介入できなく、自分の努力しだいで、いくらでもよみがえらせられるという事を実感することができたのです。
 次に内観をして良かったと思う事について書こうと思います。 一つ目は、内観をしてみて、相手にしてもらった事と、自分がして返した事を比べると、絶対に相手がしてくれた事の方が多くなります。
 すると、必然的に自分は何とふがいない人間であろうか、またどれだけ相手の人に良くしてもらっていたのかと、感謝の気持ちに変わっていったということです。
 そして、その過程の中に、相手にしてあげた事、相手に迷惑をかけられた事は考えないので、相手もプラスの存在に絶対なりますし、自分も自分自身を嘆き反省する事で、プラスの存在になれたと思います。
 二つ目は、客観的に自分の事を見れた事です。これはとても貴重な経験だと思います。
 相手のその時の気持ちを考えるのは、困難な事でありましたけど、それによって、相手の目に当時の自分はどのように映っていたのか、ほんの少しですが想像する事ができました。このことは、社会に出てからも使うことができると思います。

 内観を終えて、自分の良い所、悪い所が見えてきたので、後はそれをどう生かすかだと思います。日常内観についての話も聞けたので、また何か壁に突き当たったら行こうと思います。お世話をしてくれた方々、本当にありがとうございました。

坂村真民詩集
三 学
一つ
いかに生きるかを学べ
二つ
いかに愛するかを学べ
三つ
いかに死するかを学べ

仏語集
人々はこの世の苦難を知りつつ、同時にまた、仏の慈悲の限りない可能性をも知っている。その人々の心には、執着がなく、おのれとか、他人とかの区別もなく、行くも帰るも、進むも止まるも、こだわるところがなく、まさに心のあるがままに自由である。(無量寿経)



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