2010年07月26日第485号
嘘と盗み

内観を終えて、口ではなかなか言い表せないような感じですが、こちらに来る前と今では、自分自身に少しでも変化があったので はと感じています。
内観3項目に沿って、あらゆる時代の多くの人々について調べていった訳ですけども、最初は何となくぼんやりとしか思い出せていなく、面接時の内容においても、あまりき気付させられる内容ではなかったかのように思っていました。
しかし、調べを徐々に進めていくにつれ、今まで忘れていたり、この先気付く事のなかったであろう過去が、頭の中に浮かんでき ました。
そこで、自分は周囲の人々に暖かく見守られ支えられながら、今日までの人生を送ってこられたのだということです。
時には、親または周囲の人々から色々してもらうのが当たり前だと思っていた事もありましたが、この内観で人・物・事に対する感謝の気持ちが間違いなく出てきました。
そのしてもらっていた事を通して、自分が何をそれに返してこれて、他にはどういった迷惑をかけてきたのかと言う事を、何度も考えさせられ、して返した事より、してもらった事の方が多く、まだまだ返しきれていないという事に気付きもしました。
それを通して、これまで返してこれなかった人にも、少しでも返していかなければならないと考えています。
返し方にも色々あると思いますが、各々の人に対してどういう事が返すことになるのかを考え、振り返り、決して物・金だけが返すものではないと思っているので、出来る内に実行していきたいと考えています。
中には返したくても様々な事情で返すことが出来ない場合もあると思うので、返していけるありがたみもよく心に置いていきたいと思います。
次に内観の面接内容に嘘と盗みという項目がありました。その中でも嘘は、幼い頃から現在に至るまで、自分自身これまで色々とついてきたなと反省すべき所が多くありました。
盗みに関してもそうですが、嘘については傾向があり、自分自身、目の前に何か嫌な事、逃げ出したい事などの辛い時によくついていました。
その時は何気なくしてた行動であっても、後々の人間関係であったり信頼関係に、知らないうちに傷をつけていく恐れがあるということに気付きました。もう既にそういった事をしてしまい、何かを失ってしまったかも知れません。
しかし、それに気付かされたら、自分の中で改めていかなければなりません。この先、良い嘘、悪い嘘と、色々な事が自分に出てくる事もあると思うのですが、その時、この内観の事を思い出 し、人間として誠実でいなくてはならないと考えています。
先生もおっしゃていたように、人間は一人でなく、いつも誰かであったり、何かに支えられ、また支えあいながら生きていて、常に生かされているんだと言う事。そして、その中に煩悩が存在する事も。
そういった嘘、憎しみ等の煩悩を取り払い、生きていかなければならない事も、内観を通して感じれたかと思います。
最後に、内観を通してですが、最初は内観とは何かと思っていまして、過去を振り返ってどうなるのかと全く分からないまま、会社の指示により参加した訳です。
けれども、自分自身を他の人の立場からより詳しく見ていく事で、これまで気付かなかった自分の事であったり、周囲に対して の事などに気付き、今後自分がどう生きていくべきかなどを得られたような気がしています。
そういった事で、人間関係であったり、自立心、心の成長にも つながっていくんだと感じています。色々お世話になり本当にありがとうございました。
坂村真民詩集
水すまし
サラリサラリと
水すまし
およぐをみれば
これなるか
無心に
無礙(むげ)に
あそぶなり
真実生きる
生き方を
小さき虫に
教えられ
夕日のなかに
ひとり立つ
仏語集
災いが内からわくことを知らず、東や西の方角から来るように思うのは愚かである。内を修めないで外を守ろうとするのは誤りである。(六方礼経)
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