2010年05月28日第481号
心を軽くする言葉(2)
今回は小林正観先生の『心を軽くする言葉』を紹介いたします。 皆さんも是非読まれて、喜びと楽しみの人生を過ごされて下さい。
心を軽くする言葉(2)
(小林正観著、イースト・プレス)

(18)「あるがまま」というのは、自分もあるがままにやるが、 相手のあるがままも受け入れるということ。「わがまま」というのは、自分はあるがままにやるが、相手のあるがままは受け入れないこと。
(19)「家族は砥石」夫が砥石、妻が砥石、子供が砥石。砥石があることで、お互いに磨きあって、私という人格は磨かれる。
(20)「人を裁かない。人を糾弾しない。」何もしないのではなく、「ああいうことは、自分はしない」と決意する。世の中には不条理な事や理不尽なことはいくらでもあります。
自分にとっての怒りや恨みや憎しみ、呪いの対象であった相手を許すことで、最も「得」をするのは自分。「徳」を身につけるより、「許すと得」と考えるほうが得。
怒りや恨みや憎しみや呪いは、不幸への入り口です。
(21)どんな理由があっても、どんなに自分が正しいと思っても。「争うこと、戦うこと、怒鳴ったり、威張ったりすること」が、すでに不正義。
(22)本来は、人の心に怒りの感情はない。もともと人の心は冷静。腹が立つようにはできていない。怒りは後天的に刷り込まれたもの。宇宙現象に腹を立てる状況はありません。自分の気に入らない事があった時に、自分が勝手に演技しているだけです。
(23)「念」という文字を分解すると「今」と「心」。これは、「目の前にあることを一所懸命やる」ということ。言葉を変えて言えば、「実践」。「心を亡くし」、「忙しい」状態に陥ってしまわないために、目の前の「一人ひとり」「一つひとつ」を大事にするとよい。
(23)三つの帝国。
「悲帝国」・・・「悲しい」は「悲(あら)ずの心」と書きます。物事を「そうではない、そうではない」と否定的に考える人達の国です。現在の幸せに気付かず、「もっとどこか他に幸せがあるはずだ」と満たされない心で生きています。
「好帝国」・・・どんなことがあっても、「明るく、肯定的に」 とらえる人たちの集団です。
「ありが帝国」・・・何事も「ありがたい」と感謝の心でとらえ る人達のグループです。「今、ここが、ありがたい」人達で、笑顔で、謙虚に、おだやかに、楽に、楽しく生きています。
(24)「許す」の語源は「ゆるます」。自分のピンと張った神経、つまり、あれでなければならない、こうあるべきだというような価値観を、「ゆるます」ことで、「すべてを受け入れる」。
(25)人間には「あ・か・し」という三つの幸せがある。
「あ」は、「世の中の事は思い通りにならなくて当たり前」と考えると、たまたま思ったとおりになったり、ちょっといいことがあるたびに「幸せ」を感じられる。
「感謝」は、いやなことだと思っていたことも感謝の対象と気付く事。自分には必要な事しか起こっていないと考え、感謝され、喜ばれることに喜びを感じると「幸せ」。
「神秘性」は、人間の能力はすごいものだということに気付くと、 宇宙、人間、自分の可能性を発見するたびに幸せを感じることができる。
(26)つらい、悲しい、悔しい、苦しい、つまらない、と言い続けていると、体が壊れていく。「うれしい」「楽しい」「幸せ」の「う・た・し」を笑顔で言い続けていると、元気になる。
(27)「うらまない」「にくまない」「のろわない」「いからない」ことで、宇宙が敵でなく「自分の一部」になる。「自分の意志」=「宇宙の意志」となってイライラがなくなる。決して、うぬぼれたり、思いあがったりしなければ、念じた事が実現しやすくなります。
(28)「感謝」と「笑顔」と「賞賛」を浴びせると、その相手はすごく元気になるらしい。「感謝」の「か」、「笑顔」の「え」、「賞賛」の「し」をとって、「おかえしの法則」。
この反対は、不平不満、不機嫌、あらさがしで、まわりの人のエネルギーを奪い、心や体の病気の原因になることもある。
(29)人間の体を動かす指令系統は「か・が・み」の三種。
一番目は宇宙から運ばれてくる天命や運命という流れてくるもの で、「河」。
二番目は自分の好き嫌いで「我」。
三番目は自分の体のことで「身」。
「我」をなくすと「かみ(神)」になる。人間の悩みや苦しみは、ほとんどが「好き嫌い」の「我」から生じているようです。正義感や使命感も曲者ですから、それからも自由になりましょう。
(30)人間が執着し、自由になれないのは、「勝ち・負け」「幸・不幸」「善し・悪し」「成功・失敗」「敵・味方」という「か・こ・よ・せ・て」の五つに縛られているから。これらは、分けるように教育されてきたけれども、実は分けられないものなのです。
(31)「10年たっても20年たってもどんな時でも、年上(タテ)に対しても、年下に対しても(ヨコ)、同じ笑顔、同じ丁寧さを保ち続ける事」。それが「タテヨコ不変」の意味。
(32)「どうしたらいいか」「やるべきか」と迷っている人に、私は、「風が吹いていますか、川が流れていますか」と問い掛ける。そういう方向が見えない場合は、なるべく新しいことをやらない方がよい。それに従うのが「風流な人」。怒りや憎しみや好 き嫌いという自我をなくすことが、神仏のメッセージを聞く事のような気がします。(終)
坂村真民詩集
三学
いかに生きるかを学べ
いかに愛するかを学べ
いかに死すかを学べ
仏語集
仏の教えは、相反する二つを離れて、それらが別のものではないという真理をさとるのである。もしも、相反する二つの中の一つを取って執着すれば、たとえ、それが善であっても、正であっても、誤ったものになる。(りょうが経)
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