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2011年12月13日533号
『娘に対する内観』

 私は二十才の三女にいつまでも迷惑のかけられっぱなしといった気持ちで苦しかったものですから、一週間でも家から出たいといった気持ちと、親子関係を良くする為に、自分を客観的に観てみたいといった気持ちで、一週間の内観をさせて頂きました。
 

 満員だったにもかかわらず、しかもダライ・ラマ法王様がお泊りになった部屋で、法王様がおいしいと言ってお召し上がりになった「だご汁」を最終日には食べさせて頂き、ありがとうございました。
 

  私は小さい頃、母の手抜きした食事をはっきりと覚えていて、おいしかった料理を思い出すことが少なくなっていました。内観をさせて頂いて思い出してみますと、あれもおいしかった、これもおいしかったと、沢山のおいしかったものを思い出せました。
 

 と、たまたま用があって、作れなかった時の食事を覚えていて、いつまでも忘れず、この年になっても親にそんなことを言う自分は、何と意地悪な自分だったろうかと、気付かせて頂きました。
 

 して頂いていることは山ほど沢山あるのに、そんな昔話をするものですから、母は罪滅ぼしと思って、数年前元気だった頃、私を呼んでくれて、よく手料理を作ってくれていました。
 

 数年前、私が昔の話をした時、「今迄どれだけ罪滅ぼしをしてきたね。」と言われました。その時には気付かなかったのですが、私があんな事を言うものだから、罪滅ぼしと思って、母は年老いてから一生懸命私の為に、料理を作ってくれてたんだと気付かせて頂きました。 母親の愛情をいっぱい感じた時もあったのに、いつのまにか母親の愛情を疑うような自分になってました。

 

 「あんたは、お父さんに似てる」とか、「ばあさんそっくり」と、小さい頃よく言われ、また、「あんたは赤ちゃんの時から夜
泣きして、悪かった。」とも言われました。 このような事を思い出すと、母は私のことが気に入らないのではないかとか、心のどこかでは嫌ってるのだはないかとさえ、思うようになっておりました。
 

 内観をさせて頂いて、父親に似た私であろうが、どんな私であろうが、母は私に無条件に「愛されているんだ。」と気付かせて頂きました。
 

 こんな私でしたから、主人の母とうまくいかず、母には沢山愚痴も聞いて頂きました。この年になっても、母には迷惑の掛けっぱなしだったと気付かされました。
 

 私に迷惑を掛け続ける三女の姿は、まさしく私の姿でした。三女は自分の身を落としてまでも、私の間違いを教えてくれていたのです。 三女には、感謝とともに、申し訳なさでいっぱいです。私のせいで、三女の今迄の苦しみがあったのでしょう。

 これからは、私が三女に罪滅ぼしをしていかねばと思わせて頂きます。 私にはやさしい両親がいて、頼りになる主人がいて、私に姿を見せてくれる4人の子供達がいて、可愛い孫も一人います。
 

 幸せなはずなのに、今日お参りの時、「幸せな人」と住職様がおっしゃた時、手を上げられないような自分がいました。 何故なんだろうと思ったのですが、日常内観を続けて、私は幸せですと言える日が、一日も早く来ますようにと思うものです。
 

 内観を受けさせて頂くにあたり、お寺の皆様には大変お世話になりました。朝は七時に朝食を運んで下さり、夜は九時まで面接をして下さることもありました。食事もいつもおいしかったです。ありがとうございました。

 


【坂村真民詩集】
 

  『 愛の深さ 』
 

  愛の深さを
  何によって計ろうか
  これは海の深さを計るよりも
  難しい

 


【仏 語 集】
 

 この世の人々は、人情が薄く、親しみ愛することを知らない。しかも、つまらないことを争いあい、激しい悪と苦しみの中にあって、それぞれの仕事を勤めて、ようやく、その日を過ごしている。(無量寿経)
 




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