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2012年01月05日第536号
『 家 族 』
今回初めて内観させてもらって、まずそのような機会を与えてくれた会社に感謝の気持ちです。正直な所、内観に来させていただく前は、めんどくさいだけだと思っていました。
日常、問題から目をつぶりがちだった自分が内観すればするほど、今までの自分がどれほど自分勝手でどれほど周りに愛され助けられているかという事実に気付かさせてもらいました。
子供の頃から父を恨み、時には母を恨んでいた自分が、そんな父母の愛情で育てられていたのに、今の自分がこんななのは、父のせい、母のせいと、一切自分は悪くないという考えが、今となっては両親に申し訳なく、悪いことをしたと心から思います。
内観の「してもらった事」「して返した事」「迷惑や心配かけた事」も、してもらった事や迷惑・心配かけた事は出てくるのに、して返した事が全く出てこず、そのたびに、自分は今までどれほど人に甘えてきたのだと、思い知らされました。
父に対しては、子供の頃から良い所を見ようとせず、悪い所ばかり見てきていたと最近まで思っていました。しかし、父に対して内観してみて、小さかった頃の事や、一緒に遊んだ事、自分の結婚式で涙を流していた事を思い出し、今までただ自分が父を毛嫌いし、避けていただけだと思いました。
母についての内観でも、今までしてくれた事の多さと自分の愚かさに後悔し、申し訳ない気持ちで一杯になりました。養育費を計算してみると、両親がしてきてくれた事に、今まで感謝のひとつもせずにいた自分を恥ずかしく思います。
父に対しては酒を飲んで暴れる父が許せず、母に対してその父を離婚しないから、自分が苦しい目にあうんだと思い、許せなかった自分ですが、今は、あの時もっと家族として一つになるように行動すれば良かったと思います。
妻に対しての内観では、妻に対してして返した事が出てこず、自分にしてきてくれた事に感謝し、申し訳ない気持ちです。
今は自分も妻を持ち子供を授かり、一つの家族を持っています。今回の内観で、家族を持つことの大切さ、家族がいる事は幸せな事だということに気付かさせて頂いたのも、両親への内観、妻への内観をさせて頂いたからだと思います。
先日の自己発見シートの中の問いに、「余命6ヶ月、人生の最後にどのようなことをするか」がありました。頭に浮かぶのは、両親、家族、妻、子供でした。頭の中にはその事だけでした。心からそう思えたのが、嬉しく思いました。
自分の未熟さ、愚かさ、周りの愛情、そして感謝する事、そして、それに気付く事、今回それが内観だと感じました。そうする事で、その後の人生を変える事が出来ると実感しました。
自分が今後どうありたいか、どうしていきたいのかを考えると、両親には今まで出来なかった親孝行をしていきたいと思います。妻、子供にも、家族を持たせてもらい感謝して、子供には一杯愛情をそそぎ、妻の事を大切にし、一生添い遂げたいと思います。また、自分の身の回りの人、全てに感謝していきたいと思います。
内観の食事についても、好き嫌いのわがままに付き合わせてしまい、すみません。感謝しています。部屋の割り振りもありがとうございました。
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【坂村真民詩集】
『 夢 』
やっと先生の夢をみた
自分の御飯を
わたしの茶碗に
分けてくださる
あたたかい愛の
夢であった
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【仏 語 集】
ある人が蜜を煮ている所へ親しい友が来たので、蜜をごちそうしようと思い、火にかけたまま扇であおぎ冷やそうとした。これと同じく、煩悩の火を消さないで、清涼のさとりの蜜を得ようとしても、ついに得られるはずはない。(雑宝蔵経)
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