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2012年02月01日幸福ニュース第540号
「内観を終えて感じたこと」
去る1月22日から29日まで、初めての内観をさせて頂きました。
内観をする前私が内観に対して抱いていたイメージは、麻薬中毒患者やアルコール依存症、或いはうつ病、登校拒否など、精神的に不安定な方々を治療する手段としての、心理療法の一つだという認識しかありませんでした。
しかしながら、毎日内観をしながら食事の時に流れてくるテープの中に内観を始められた吉本伊信先生の求道遍歴の告白があり、内観の前身であるところの浄土真宗の「身調べ」では、飲まず、食わず、眠らずの命懸けで悟りを求めていたことを知りました。
また、それは単に自分が悟りたいというよりは、人々を苦しみから救済するための「上求菩提、下化衆生」の菩薩行でした。自分で内観を体験することが出来、このような驚きと感動があり、内観の意味や深さをよく理解できました。
さて、私は一週間の内観体験で、『不幸という状況があるのではなく、不幸と感じる人の心が存在するということ』を学びました。
何故なら、内観を行った人の中には、長年治らなかった病気が僅か一週間で治ったり、昨日まで不幸だと感じていた人が、内観を終わって自分は不幸ではなかったと気付く人があったりするからです。
つまり、内観の前と後で180度考えが変わるということは、私達は考え方一つで不幸にも幸せにもなれるという事ではないでしょうか。
これは、お釈迦様が言われた四法印の一つ「諸法無我」の教えにも合致しています。しかし、私達には煩悩がある為になかなかその事を理解できずに、苦しんでいる人が多いというのが現状ではないでしょうか。
私自身の内観前と後の変化につきましては、残念ながら内観を終わった後の景色が眩しいくらい美しく見えたというようなこともありませんし、何か特別な悟りのようなものがあった訳でもありません。
しかしながら、今回ちょうど内観中に旧暦で50才の誕生日を迎えることが出来ましたことは非常に感慨深いものがあり、この一年より良く生き抜くための心構えを授かったようでした。
また、内観を体験して、これまで自分が如何に多くの方々のお陰で生かして頂いていたかを痛切に感じました。ですから、これから一つでも多くその御恩返しが出来るように、感謝の心で他の人に接して行かなければならないと思っております。
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