2014年03月05日幸福ニュース第616号
「幸せのメカニズム」
現在、「幸福学」を研究する学者の方が世界中で増えつつあるようです。今回は、日本での代表的な幸福学研究者の前野隆司先生の書かれた本を紹介致します。皆様方が実行されて幸せになられる事をを楽しみにしております。もっと詳しく知りたい方は、是非お読み下さい。
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『幸せのメカニズム』(実践・幸福学入門)
(前野隆司著、講談社)
(1)人はフォーカシング・イルージョン(間違った事に焦点を当てる事)しやすい。目先の利
益を追い求める。
(2)年収7万5千ドル以上になると、年収と感情的幸福は相関しない。経済成長と幸福とは必ずしも結びつかない。
(3)マズローの欲求5段階説
生理的欲求、安全欲求、愛情・所属欲求、尊厳欲求、自己実現欲求。人間は低い欲求が満たされて初めて上位の欲求を満たしたいと思うようになる。
(4)近代から現代に至る時代に目指してきた方向が間違っていたのではないか?フォーカシング・イルージョン(間違った事に焦点を当てる事)だったのではないか?
(5)地位財(周囲との比較により満足を得るもの。所得、社会的地位、物的財など)と非地位財(他人との相対比較とは関係なく幸せが得られるもの。健康、自主性、社会への帰属意識、良質な環境、自由、愛情など)。
地位財は個人の進化・生存競争のために重要だが、幸福の持続性は低い。非地位財は個人の安心・安全な生活のために重要で、幸福の持続性は高い。
(6)快楽のランニングマシン:人はついつい、幸福の持続性の低い地位財を目指してしまいがちだが、どこまで走ってもゴールにはたどりつけない。まさにフォーカシング・イルージョン(間違った事に焦点を当てる事)である。
(7)近代から現代にかけて西洋的な進歩主義が、競争と快楽の追求を協調しすぎる社会を作ってしまった。フォーカシング・イルージョン(間違った事に焦点を当てる事)が起きてしまった。地位財と非地位財のバランスをとる生き方が望ましい。
(8)日本人の幸福感に影響すると思う3大要素:健康、家族関係、家計状況。
(9)ピークエンドの法則:
苦痛、快楽の評価は、その活動のピーク(絶頂)と終わった時の程度で決まり、続いた期間は無視される。「終わり良ければ全て良し。」勝算がないと解ったら早めに撤退するという事も大切だが、方向性さえ間違っていなければ、あきらめず、逃避せず、最後の成功までやり遂げる方がよい。
(10)プロスペクト理論:
人が感じる価値の大きさは客観的な数値に比例しない。この為、人はいいことの時にはリスクを回避して確実な利益を選ぶ傾向があり、悪いことの場合はギャンブルしてリスクテーカーになりがちである。人は自分の幸せについての判断を間違ってしまいがちである。
(11)幸せは間接的にやってくる。一見、幸せとは違う別のアクションをした結果として、まるで突然のご褒美のように、幸せはやってくる。逆説的に言うと、幸せになりたかったら、幸せになる事を直接的に目指してはならない。
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*野球日本代表監督小久保裕紀氏と内観
http://blog.jolls.jp/jasipa/nsd/entry/8562
*あなたも感動の涙があふれます!
『お母さんにしてもらったことは何ですか?』
(サンマーク出版、大山真弘著、1500円)
下記のamazonホームページで、書名か、著者名で、検索下さい。
http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC-%E5%92%8C%E6%9B%B8/b?ie=UTF8&node=465392
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(12)幸せの4つ葉のクローバー(4つの因子)
(a)やってみよう因子(自己実現と成長)
(b)ありがとう因子(つながりと感謝)
(c)なんとかなる因子(前向きと楽観)
(d)あなたらしく因子(独立とマイペース)
幸せな人は4つのどの因子も高く、不幸な人はどの因子も低い傾向がある。
(13)オタク、達人を目指せ。
(14)沢山の友人よりも多様な友人を持つ。
(15)人を幸せにすると、自分も幸せになる。
(16)お金は他人のために使え。
(17)そこそこで満足する人が幸せ。
(18)笑うから面白いのである。行動が先。上を向いて歩くとポジティブになる。
(19)ポジティブな会話。誉める。感謝する。悪口・陰口・愚痴は人生の無駄。
(20)断捨離:現代人は多くの無駄な物が必要だと思って暮らしている。大切な物を手放してみる。生きていく上で本当に必要なもの、大切なものは何なのか?
(21)美しいものなど、何かを創造している人は、見る人よりも幸せである。
(22)ありがとう。すべてみんながいたおかげ。(終)
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パリ大学の心理学部長も勉強に来られた、『内観セラピー』で人生をリフレッシュ、悩みも解決します。
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*『「ありがとう」の反対語は「当たり前」???』
http://blog.jolls.jp/jasipa/nsd/entry/8580
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【坂村真民詩集】
「幸せの帽子」
すべての人が幸せを求めている
しかし幸せというものは
そうやすやすと
やってくるものではない
時には不幸という帽子をかぶって
やってくる
だからみんな逃げてしまうが
実はそれが幸せの
正体だったりするのだ
わたしも小さい時から
不幸の帽子を
いくつもかぶせられたが
今から思えばそれがみんな
ありがたい幸せの帽子であった
それゆえ神仏のなさることを
決して怨んだりしてはならぬ
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【名 言 集】
樹木の芯を求めて林に入った者が、枝や葉を得て芯を得た様に思うならば、まことに愚かなことである。ややもすると、人は、木の芯を求めるのが目的でありながら、木の外皮や内皮、または木の肉を得て、芯を得た様に思う。(大樹芯喩経)
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*断捨離をして、物を整理すると、確かに良いことが起こります。皆さんも是非試して見て下さい。また、幸福学が更に進展するといいですね。(にこにこ和尚)
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