2016年03月11日幸福ニュース第678号
「壁からの脱出」
少し引きこもり気味の私は、初日は果たして1週間も耐えられるのかと身構えておりました。けれども、7日間の内観を終え、今はとても晴れ晴れとした気持ちです。
夢と現実の間で揺れ動いていた私の心は、徐々にその生活を暗いものにし、また、私の視野を狭め曇らせてゆきました。見かねた父が私にこの内観を勧めてくれたのです。
実は私はこれまでも、自問自答という形で、自らの人生を振り返り、自身に問いかけるという行いをしてまいりました。
始まりは10年以上前であったと思います。自転車に乗り、あるいは徒歩で川や自然のある所へ出かけ、ひたすら自身に問うのです。自分は何がしたいのか、本来の目的は何か、その道に進むと自分はどうなるか-----------。
3時間ほどこれを行い、終わるころにはたいていの悩みは消え去り、すっきりとした気持ちで家に帰ることができました。私にとって完全無欠の解決法だったわけです。
しかし、この頃ぶつかったこの壁だけは突破できませんでした。5時間かけても答えが出ない、また、同じ所に戻っている。思考回路はショート寸前でした。
内観を勧められた時、初めは自身のやり方と同じであろうと思っていました。もうそれは何度も試みたと。一年間自転車の上で自身について考え抜いたのだから、結果は変わらないだろうと。
しかし、私の自問自答法と内観との大きな違いは、「視点を変える」というところにあったのです。
私は自分の視点から、自分の物差しを使って我が身を見てきました。しかし、内観研修に従い、違う視点から自身を眺めてみた所、今までとは異なる考え方が浮かんできたのです。
まず最初の気付きは、自分が家族のことを何も知らないということでした。父が母が妹がどう生きてきたのか、人生においてどのような転機があったのか。私は、愛のあふれる恵まれた家庭に育ったことを、幸せに思っていました。
しかし、愛を受けるばかりで、家族に何の関心も持っていなかったのです。ここ一年で両親に起きたことさえ解りませんでした。本当はもっと私に話をしてくれていたはずなのです。私はそれらの多くを聞き流していたに違いありません。
ここ数年で私を苦しめたもう一つの問題として、本来の自分を表に出すことが出来ないということがあります。
内観をしてみて気づいたのは、私のプライドと嘘でした。自覚はあったのです。自尊心が傷つくことを恐れ、つい、ついてしまう小さな嘘。きっと内観面接のさ中にも虚言があったことでしょう。
しかし、この嘘やプライドが私の夢を妨げているのではないかと思うようになりました。プライドの高さから本当のことを口に出来ない。ゆえに一歩引いた人付き合いになる。あるいは、嘘がばれぬよう、付き合い自体をやめる。
この積み重ねが、自分に石の仮面をつけてしまったのではないかと思うようになりました。
一年間行った自問自答法では、この考えに巡りつけなかったのですから、やはり内観が普通の自己対話とは異なるものであると思えてなりません。
人生計画も立てました。今は、この内観の気付きをもとに、一歩踏み出すことを早く行動に移したい気持ちでいっぱいです。
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【坂村真民詩集】
「これからだ」
みどりの風よ
これからだ
さえずる鳥よ
これからだ
みちくる潮よ
これからだ
もえでる葦よ
これからだ
わたしの生よ
これからだ
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【名 言 集】
すべてのものは互いに関係して成り立ち、互いによりあって存在するものであり、ひとりで成り立つものではない。ちょうど、光と影、長さと短さ、白と黒のようなもので、ものそれ自体の本質は、ただひとりであり得るものではない。
(りょうが経)
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*東日本大震災から5年経ちました。岩手県大槌町にある「風の電話」で亡くなった人々と話し、心に溜まったものを吐き出して癒される遺族の方々がいます。3月10日夜のNHKスペシャル『風の電話』は泣けてしょうがありませんでした。人の心の復興は時間がかかることを痛感しました。(にこにこ和尚)
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